おろかな睡眠不足

好きな漫画やアニメやゲームの感想だったり推薦だったりを語彙力なく語ります

『あさがおと加瀬さん。』を観ました

上映中、かっっっわ……加瀬さんかっっっわ良い……やまだ……やまだかわかわかわ…………って無意識に呟いてしまうので後半殆ど口元抑えてました。となりのお兄さんからの心証が心配。

 

「あさがおと加瀬さん。」アニメ公式サイト

 

あさがおと加瀬さん。』近所の映画館でやってるので今更ながら見てきました~!見ちゃった!恋愛ものはそこまで得意じゃないし、1500円で本3冊買えるよね?って思っちゃうタイプの人間のためずーーーーーっと迷ってたんですが、先日上げられてたつくみず先生のイラストがほわっと可愛くて行こうって思いました。どういう因果関係なのか自分でもよくわかってないです。散文に感想をつらつらと書いてみたいと思います。

 

(簡単なあらすじ:緑化委員の山田は陸上部エースの加瀬さんと両思いで付き合っています。友人バレしたり自宅デートしたり修学旅行に行ったり受験で悩んだり、結局いちゃいちゃします)

 

『ノーイベントグッドライフ』はゆゆ式のモットーというか根幹ですが、私はこの言葉が大好きです。いやはや日常はいい。特別なイベントのない良い人生(グッドライフ)、そして『あさがおと加瀬さん。』も全体を通してふたりの日常を切り取っていました。隕石が降るでも津波が起こるでも魔法少女になるでもなく、ふと窓の外を見ればそこにいそうな、ありふれた、だからこそ特別なふたりの姿。それを丁寧に丁寧に執拗に(!)描いた鮮やかすぎて眩しい作品……本当に目に染みました……。

 

加瀬さんは山田のことが好き。山田も加瀬さんのことが好き。電話が来ればわたわたしちゃうし、ちょっと踏み込むだけで脳みそは爆発。目が合えば嬉しいし、人気者故に行ってしまうのは寂しい。女の子の部屋にメロメロで、ケーキもイチゴも大好き。裸を見られるのは恥ずかしくて、一緒の大学に行きたいって思う。こんな当たり前がずうっと続くの普通に見てるこっちが恥ずかしくなるというか、加瀬さんじゃないけど私がストーカーになった気分でした。加瀬さんのあの告白のあっけらかんな感じと山田への気遣いいいですよね。いやのぞき見してるみたいで申し訳ないですぐへへ

魅力的というか、魅力的すぎてしまうくらいに愛らしく素敵にどこまでもどこまでも描かれていて、私が好きになってしまう…。

ちょくちょく奇行に走って山田を誑して一人で思い詰めて、加瀬さんカッコいいのに可愛いんです…知ってた?えっなんかもう恋してる女の子!って感じが満ちてて、でも一挙一動ラフでイケメンで人気者で…こんなんずるい…開幕の部屋対比ですでに胸打ちぬかれてしまった。あと先生に連れてかれたり友人に連れてかれたりする時に口パクで「ごめん」とかいって笑うのあーーーっ…アアッ…;;

山田はもう…かわいいね…って頭撫でたくなるあれです。庇護欲。お弁当を渡せずにおろおろさめざめ床で寝たり、屋上でしょんもりしたり、加瀬さんの言葉の意味が分かってなかったり。でも空っぽなのが誰なのか気づいてからはかっこよくってときめいてしまった。そんな山田に対しての感情にきっと性的な意味を足せば加瀬さんになるのでしょう。自宅デートの『シたい?』ってお誘い、一人で見に来てよかった…って思ってしまった…あそこの加瀬さんエッチすぎますよ?レーティング確認しかけました。

 

 色使いとか効果とか、二人の見ている風景が感情や心境で色づいたり色褪せたりするのがきれいでした。あと光!光の降り注ぐあの描写!以前何かの『加瀬さん。』のインタビューで「光の効果をうんぬん」みたいな話を聞いたような聞いてないような、という感じなのですが、これかあ、と見惚れました。いつだって二人の世界はキラキラ輝いているのだ…乙女かよって乙女なんですよね。本当すき

夕焼けの自転車君がかわいそうなバス見送るシーンが一番印象に残ってます。あそこの橙は恋の色だよ。もう恋が恋してるんだ。二人だけの世界で互いが好きすぎてどうにかなっちゃったんだよたまらないなあ!あまりにきれいすぎて走馬灯のように自分の人生を振り返りかけました。鮮やかさナンバーワン。

次点でラストシーンですね。無茶苦茶極まってて、本編内で一番非日常だったけれど、でもあの涙がぼろぼろこぼれるのにンァァ~~よかった…よかった…もう二人の未来はバラ色やで…って私はどの立場のなんなんだ?

EDはこれからの二人のことを呆然と(切符代のこととか大学のこととかどうすんだろう…)考えて、でもきっとこの二人はずっと互いのことを好きでいてくれるんだろうな…でも二次創作で別れさせる作品とか生まれそうだな…やだな…いやだ幸せになって…ってグラつく感情で泣いてました。最後の二人の幸せな顔でオッケー🙆大丈夫!ってなりました。

 

あと一番述べたかったのが三河っち、みかわっち~~~~!君のことが一番好きだ~~~!!!!みかわっちのフリーダムなようで一番把握してるあの親友ポジとしての君のすばらしさ、私の胸にしかと刻まれました…。一切合切本編内で百合作品にありがちな「性別について」のあれこれがなかったの本当理想郷って感じで最高だったんですけど、そこに一番貢献してくれているのはみかわっちだったと思います。彼女は山田の逃避や困惑や同様に寄り添って、時々石を投げる役割で、でも彼女が投げる石は普通のことなんですよね。「進路それでいいの?」とか、「相方が人気者だと大変だねえ」、とか。盛り上げるでもなく配慮するでもなく、その微妙な距離をきっちり把握してるみかわっち…大好きかよ…写真の割り込みみかわっち可愛いその写真ください

「私はそういう恋とかよくわかんないけど」、そんなみかわっちの未来にもいいことが起こりますように…!

 

『加瀬さん。』すごくいい映画でした~~!女の子が画面にいるだけで幸せだけど、その子たちが幸せだったらもっと幸せ、みたいな。砂糖はちみつ掛けケーキを食べる二人のイチャイチャを眺めるくらいに甘ったるくて、でも時々こういうのもいいですね!毎日は!いいけど!砂糖過多はにがてです~~!

というわけで加瀬さん。に思いを馳せつつ購入したGAを優雅に読みながら今日は穏やかに暮らしたいと思います。…明日休みにならないかな…