おろかな睡眠不足

感想だったり推薦だったりを語彙力なく語ります

『少女辞典』についてを書き記してみる

八千子ちゃんならいつか幽霊も素手で殺れそう。

www.ganganonline.com

もともとバディ物に良くハマるタイプなんですけど、久々に心臓にえぐるように刺さる作品に出合ってしまってずーーーっと虜ですね。連載開始から一話欠かさず見てる珍しい作品です。

 

(怪談じゃないあらすじ:戸隠八千子は女子高生。諸事情会って夜を明かすため、古びた女子廃寮へと一人やってくる。そこはどうも『隙間男』が出るという噂があるけれど…。ふと八千子が部屋の隙間を覗き込めば、そこにはなんとオバケのギコが潜んでいた。隙間に住み着くゴキ男 ギコ曰く、彼には少女という謎の生き物を解明するため、『少女辞典』を完成させるという目的があるらしく…?)

 

 作品について

安井万里絵作『少女辞典』はガンガンONLINEでWeb連載中の漫画です。そう、Web連載なので毎月最新話が無料で読めちゃう!読んで!でも読むなら発売中のコミックスを読もう!!!!!一緒に幸せになろう!!!!

少女辞典(1) (ガンガンコミックスONLINE)

少女辞典(1) (ガンガンコミックスONLINE)

 

意識と話がそれたので戻します。

 

内容について 

 

この作品は、主人公で語り部の戸隠八千子と、隙間――例えば彼女のスカートの内側など――に住んでいる幽霊のギコによる、基本1~2話完結の『少女』にまつわるお話です。タイトルは「○○少女」(○○の中にはその話の題材となる少女の特徴を表した漢字二字が入る)となっており、ギコの好奇心と成り行きで付き合う八千子が、その少女の抱える悩みを解決ないし保留、最終的に少女辞典に記します。

 

こうとだけ記すとお悩み解決万事屋さんみたいな雰囲気になってしまうんですが、それだけじゃない。

怖いんです。愛らしいデフォルメのキャラクター造形とはかけ離れたホラーが、要所要所にするっと差し込まれる。ギコは前述通り「スキマオバケ」という謎存在なのですが、使える能力は様々。意図的に存在を見せたり見せなかったりもできるので、事情を知っている八千子以外にギコはとても恐ろしいものとして映る。その描写が本当に恐ろしい。いや、背筋が凍るというか、ボタンのかけ違えで命消えるんじゃ……というおぞましいなにかを感じさせる。世界観の根底を這うのがギコという幽霊を許容するホラーなんですよね。その上で描かれる少女達が向き合う現実、生々しい人間の感情に揺らぐ彼女達が非日常やホラーと混ざって摩訶不思議な雰囲気を醸し出す。

 

とはいえ、進行は基本コメディなのがにくいところです。常識的なようで突拍子もない行動に出がちな八千子と、オバケゆえかどこかずれた思考をしたり察しが悪いところがあるギコ。我の強い二人の漫才みたいなやり取りは回を増すごとに遠慮がなくなるし、八千子の反射的行動の破壊力は幽霊を殺しかけるにとどまらず自殺しかけを先に殺しかける程なので……*1。そんなギコとの、生意気を互いに言い合いながらも互いを補っていく関係性、いや、好きですよね………(突然の感想)

マジで超いいんですよ、少しずつ妥協したり許容したりを繰り返して、時に助け合い、内緒の相談をしたりしつつ奇妙な信頼関係を築いていく。恋愛とも友情とも違う、これは共闘……共闘?戦ってるのか?時折ギコが死にかけてるから戦ってはいる…いるのか?

二話にしてギコがスカートの中にいることに別段羞恥を抱かなくなってるところ、ギコのデリカシーのなさと八千子の頓着のなさが上手い事かみ合ってるのが現れてて好きです。

そんなコメディの中にホラーが挟まるから、不意にドキリとしつつもミスマッチを味わうことが出来る。緩急の付け方が独特なので、笑いながらめくった次のページやコマでつい呼吸が止まったり。いや面白い。

 好きなところ

この作品、基本的に事態の解決を優先しないところがあります。普通こういったお悩み解決系だと、相手に親身になって解決するまで付き合うことが定石なんですけど、八千子とギコはそうしない。ほかの誰かに任せられれば任せるし、伝えなくていいことは伝えない。ギコは少女辞典に少女のことを書き記せれば満足だし、八千子も好んでトラブルに足を突っ込むほどのお人よしじゃないから。そもそも八千子自身の悩みは依然保留されているからこそ、八千子とギコは一緒にいるわけで。この辺り一話なんで読んでください!

その緩さというべき雑さもいいな、と思います。ふわっとしてる。

 

また、基本単話の話が続く作品ですが、謎のオバケのギコや彼にまつわるものごとにも、どうやら様々な秘密が隠されていることが示唆されます。それは物語を追う度に少しずつ触れるものなんですが、八千子と出会う前にあったこと、 そもそも「少女辞典」なんてものを始めた訳、何故廃寮になった寮に住んでいるのかなどなどエトセトラエトセトラ。

そしてその謎を紐解けるのはギコと共にいる八千子だけ。八千子が踏み込むその時、ギコは一体どうするのか?

最新11話(2/12現在)では1話以来の「家出少女」のタイトル、八千子とギコのそんな秘密の話が読めます。めちゃいいですからぜひ読みましょう。マジでいいので。こういうのが私大好き!あなたもきっと好き!!!!(強要)

 

コミックスについて 

他、発売中の単行本の装丁もーーこの本に関しては、電子書籍ではなく是非現物をお手に取ってもらいたいんですが、表題の「辞典」の名の通りのデザインがされています。小口に話ごとのインデックスがついていて、一見本物の辞典のように見えるんです。凝ってて素敵なんですよね。勿論作画、絵の描き込みもものすごい。柔らかくも細かいタッチ、ほんとに読んでて楽しい絵です。めちゃんこかわいい。

 

 まとめ

謎解き、ホラー、思春期の揺らぎ、女子高生と少年オバケのバディ。いろんな要素を押し込んでぎゅっとプレスしたものを丁寧に描いている。こんなん2度は見つからないちょうぜつうるとらやべえ作品です。

是非読んでみてくださいっておすすめダイマ記事でした!以上!

 

 

*1:『自殺少女』参照。あの回普通にラブコメしててちょっとびっくりした

『まちカドまぞく』を薦めるまぞくになりたい

これで勝ったと思うなよー!(セルフエコー)

 

まちカドまぞく (1) (まんがタイムKRコミックス)

まちカドまぞく (1) (まんがタイムKRコミックス)

 

 ゆるっとしているようでシリアスもあって、不真面目なようで至極真面目で、ギャグ処理されている事項が重要だったりふとした一言が後々に影響していく、そんな一切合切先の読めないご町内ファンタジーコメディ最高に面白い。あまりに面白くて最新刊発売前から発売している前提で書店員に在庫を聞いて恥をかきました。おのれ!

 

(ご近所のあらすじ:吉田優子はある日ツノとしっぽが生えていた。動揺する彼女におかーさんから告げられたのは、実は優子は魔族の末裔であることだった。そうして光の一族の巫女=魔法少女を倒す使命を背負うことになった優子ことキラキラ活動ネーム「シャドウミストレス優子(通称シャミ子)」は、通学中早々ダンプに轢かれそうなところを桃色魔法少女に助けられるのだった)

 

作品について

伊藤いづも作『まちカドまぞく』はまんがタイムきららキャラットで連載中の四コママンガです。きらら科日常属らしい、基本一話完結のゆるっとしたファンタジーコメディでありながら、一貫したストーリーとキャラクターの描写、丁寧な伏線には舌を巻くものがあります。このテキストは1巻をベースに、ネタバレしない範囲で他巻にも触れていきます。

主人公でまぞくなへっぽこシャミ子、そんなシャミ子とライバルで友達?な魔法少女桃。一族の使命のためシャミ子はなんとか桃を倒そうとするけれど、人類を超えた圧倒的フィジカルをもつ桃の前に、非力でセンスのないシャミ子は負けてばかり。おまけに言いくるめられていつの間にか特訓を手伝われていたり、喝を入れられたり、逆にシャミ子が桃の世話をしたりとわちゃわちゃ。これで勝ったと思うなよー!とはそんなシャミ子の負け惜しみ。ままならないのがまぞくのいつも。不思議。

登場するキャラクターは誰も彼もが優しくて、人の行為を無碍にできないお人好しばかりだからそれもいいです。善意を断りきれないシャミ子はいつも桃に乗せられて流されてタイヤ引きずったりマラソンしてたり追い詰められたり。なんで?なんでだろうね……。

 

面白いところ

主人公、まぞく*1のシャミ子(略称)ことシャドウミストレス優子(まぞく活動名)こと吉田優子(本名)は、ある日突然まぞくとして目覚めてしまった15歳です。シャミ子は貧乏な家にかけられていた「一ヵ月四万円生活の呪い」*2を解くべく、おかーさんからの助言で打倒魔法少女を目指します。しかしシャミ子は本名の通りすごく優しい*3、正直まぞくにはあまりにも不向き過ぎる女の子。序盤こそ、こなくそー!と流されるまま魔法少女ーー桃へと挑みますが、その根っこの優しさのせいで段々と絆されていきます。……本当にほだされたのはどちらか分かりませんが。

体も頭も貧弱という尽くへっぽこでありながらも、絶妙なバランスでいくつもの才能を持っているシャミ子は、毎日をひたすら必死に生きながらその活動名*4らしい活動を無自覚に起こしていきます。

 

千代田桃は、そんなシャミ子が初めて出会った宿敵魔法少女。表情が薄く滅多に笑わないけれど、茶目っ気や天然、繊細さが山盛り入った性格をしている不思議な女の子です。合理的なようで非論理的なことも場合によっては活用する柔軟さを持ち、そして筋肉が全てを解決すると思っている節がある。STRが強い。とても強い。魔法少女属性を抜きにしてもあまりにも強い。突然シャミ子に打倒宣言をされるものの、相手になるどころかもうこちらからヘルプを入れたくなるようなシャミ子の貧弱さにむしろ手を差し伸べてしまいます。さらに、私(桃)を倒させるためにへっぽこなシャミ子を鍛えていこうとする。それは本末転倒では?

桃は個人情報をあまり明かさないミステリアスな子です。それを感じさせないレベルにシャミ子に対して桃が主導権を握りまくってるのでシャミ子がそれに気づくのまあまあ先なんですけども。自分にあまり頓着しないシャミ子もしかり。シャミ子の出自と桃のプロフィール、それらがストーリーのメインを担います。

 

 その他にも個性豊かなご町内のみな皆さん。クラスメートの一般人杏里、シャミ子の妹の良子、シャミ子のごせんぞこと像に封印されているリリス。動揺すると周りに不幸を呼んでしまう桃の仲間の魔法少女のミカンや、シャミ子が洗の……バイトすることになるバイト先の白澤店長(二本足で立つバク)と同僚のリコなどなど。

色んな人達とちょっと不可思議でさわがしい、ゆるっとした正にきらら的日常を繰り広げつつ、ゆっくりシャミ子と桃達を取り巻く謎や秘密を解き明かしていきます。

 

一見してただの日常物と侮るなかれ、まちカドまぞくの作り込みは本物です。

 

 個人的に、この感覚は絵本のバムとケロを読む時に似ているな、と思います。バムケロでは、メインに文章含めて語られるバムとケロの後ろで、ヤメピやおじぎちゃんなどの仲間が密かにストーリーを繰り広げています。背景も無関係な場所も読み飛ばすべからず。笑ってしまうようなシャミ子のへっぽこや、筋肉に支配された桃の気まぐれなど、キャラクターのアクションのどれもがいつかの何かの伏線や描写として働くという徹底さ。例えば着ていた服、例えば拾ったもの、例えば1人じゃ折れなかったぽっきんアイス。そんなささやかな全てが繋がっていく。

 

私は単行本でこの作品を追いかけていますが、非常に綿密に練られた構成は本当に面白くて何度も読み返してしまう魔力があります。逆に言えば、しっかり読み込まないと連載で追いかけるのは非常に難しいんじゃないかなとも思ったり。ストーリーは理解出来ていても、読み返しの難しい本連載だと、過去に張り巡らされた伏線を再び見つけることは叶わない。それを見つけた瞬間の感動を含めて、この作品の魅力ではないかと。もちろんほのぼのとした展開予想を裏切るぶっ飛んだ事実も最高です。

 

また、シャミ子を形作るにおいて欠かせないのが宿敵魔法少女の桃の存在です。桃とは傍から眺めればおおよそ親友と呼べるだろう関係性をゆっくりと構築していきますが、2人の立場がそれをシャミ子に認めさせない。倒すべき宿敵で倒したくない友達、仲間ともライバルともつかないつかず離れず互いを思い合う関係は、どれだけ呼び方が移り変わろうと特別なようですごくシンプルです。夏は眷属と分け合うものだね。しかしてそれとは別に、自分の感情に無自覚のまま桃を取られることへ嫉妬を抱くシャミ子と、シャミ子のフリーダムさに平静を保ちつつ決壊しそうな桃色ダムを抱える独占欲の強い桃の2人の行先がどこなのかは、一読者として見届ける他ないです。…フフ…


他、シャミ子の特徴の一つは口調だと思っています。まぞくとして精一杯悪ぶろうとする尊大な口調と、素であるところの丁寧語が入りまじるシャミ子の喋りは、それだけで「今彼女がどの立場で相手と関わろうとしているか」を示す指標になっています。これが面白い。

やさしさが多量に混じったハイブリッドまぞくの不器用さは伊達じゃなく、堅実的な桃の想像を超えるハチャメチャな解決法で何とかしようとする姿は必見です。

 

 まとめ

正直面白いところみんなネタバレなので表層をなぞっただけですが、ただの物語として追う以上の様々な『エモい』描写が詰め込まれたまちカドまぞく、ま〜~〜~〜~〜~じで面白いので是非読んでください!!!!アニメ化待ってます!!!!

*1:魔族ではなくまぞく。この作品内でまぞくの漢字表記はあんまりないため、ひらがなの方が正式なのだと思われる

*2:めっちゃ俗な呪い。普通に困る

*3:嘘が苦手、悪い事は出来ない、嫌なことをすれば後悔する。大切なものを守るために頑張れる、あまりにもいい子。あと胸が大きいですね

*4:闇の女帝

奥沢美咲/ミッシェルというキャラクターについての話

奥沢美咲/ミッシェルがめっっっちゃくちゃ可愛いんです。

いや、本当にキャラにここまで入れ込むの久しぶりで自分が怖すぎる程なんですけど、その魅力を伝えるブログでも書こうと思い書いてみることにしました。
でも小難しいこと考えると死ぬので、好きなところを延々あげ連ねるだけです。良ければどうぞ。画像が一切ないストロングスタイル…のつもりだったんですけど予想の100億倍見られているみたいなのでちょっと頑張ってみますね…ふぇぇ…。
考察というほど考えられてはいませんが私見になりますのでもしちがくない?ってところがあったらクレームお願いします。
皆も美咲/ミッシェルを好きになって……!!!!!!

イントロ


奥沢美咲、もしくはミッシェル。彼女(達)はスマートフォンアプリ『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』(以下ガルパ)に登場するキャラクターの1人と1クマです。ゲーム内バンド『ハロー、ハッピーワールド!』(以下ハロハピ)という『世界を笑顔にするために活動するハチャメチャバンド』の一員でもあります。

f:id:mzgr3star:20190212165450p:plain
https://anime.bang-dream.com/pico/character/hello-happy-world/
前者、奥沢美咲は花咲川女学院に通う高校一年生。
普通であることを望む、どこか皮肉めいた態度が特徴的な女の子です。
好きなものはファミレスのご飯、嫌いなものはパクチー
f:id:mzgr3star:20190212165458p:plain
https://anime.bang-dream.com/pico/character/hello-happy-world/
後者、ミッシェルはピンクのクマのキグルミであり、商店街のマスコットキャラクターです。ふわキャラ*1とも呼ばれています。プロフィールは殆どが不明。まあキグルミですし、多分商店街も設定を考えてなかったんだろうな……。
そして、このミッシェルは、ハロハピのDJを担当しています。美咲ではなく、ミッシェル。ここポイントです。

これはパンピー*2にも知られていることかも分かりませんが、美咲はミッシェルの中の人であります。そしてその事を公言している、キグルミを着ているキャラクターにしては珍しいタイプです。
『美咲はミッシェルであり、ミッシェルは美咲である』。この単純な図式が、厄介で最高な仲間達にぐちゃぐちゃにかき混ぜられたために、波風の一切なかった美咲の人生は大きくひっくり返ることになります。

出会いとゲーム内のポジション

ミッシェルと美咲の出会いはシンプルです。とある日。美咲はアルバイトの募集を受けて、商店街の新マスコット、ミッシェルのキグルミの中の人になります。
高校一年生の女の子にキグルミの中をやらせるの大分イカれてるな?
本当なら、これで美咲のバイトが続くだけのお話。
しかしそうは問屋が卸さない。そうして暑いキグルミに息を切らしながら必死にバイトをしていた美咲に、運命が訪れます。
弦巻こころ━━ハロハピのボーカル担当であり、おおよそ常識外のお嬢様が、ミッシェルを勝手にバンドにねじ込みます。悶着の末、根の真面目さのため逃げ出すこともできずじまいな美咲は、かくしてミッシェルともどもヤベーやつらのるつぼ、ハロハピに引きずり込まれていくわけです。

常軌を逸した発想や脈絡のない行動もさることながら、何が一番ヤベーかって、ハロハピメンバー5人の内3人が美咲がミッシェルである、ということを一切理解しないところなんですね。
別に理由はなく、小さい子供がキグルミを生きてると思うみたいに、ミッシェルのことをミッシェルという生き物だと捉えてるんです。
ミッシェルのなかに女の子がいてベーシスト*3は絶叫するし、中身のいないミッシェルの脱け殻をみてギタリスト*4はお医者さんを呼ぼうとするし、ボーカル*5に至っては、ミッシェルの代理としての美咲の名前すらも覚えてくれない始末。なんかもうSCPみたいな認知の歪み。そして皆、ミッシェルが大好き。

ミッシェルはミッシェル。美咲は美咲。唯一、気弱だけれど優しい━━こちらもこころに巻き込まれた、ドラマー*6だけが正しく美咲のことを理解し、三人にも度々伝えようとしますがうまくいかない。

そしてこの認知はまずぶれることなく、美咲と共にありつづけます。
求められてるのはミッシェルだけど、ミッシェルは暑いし重いし大変だから普段からは無理。
そのため練習はミッシェルの代理として美咲が、本番ステージはミッシェルが。それぞれ役割分担━━どっちも美咲だけれど━━をして、ハロハピの活動に臨みます。



そして、そんなハロハピの意図しない方針に倣うように、公式も表記を徹底的しています。

参照:CHARACTER | BanG Dream!(バンドリ)ガールズバンドパーティ!

公式サイトにおいてハロハピに所属するDJはミッシェルただ一人、美咲の痕跡はありません。美咲のビジュアルや名前、実は公式サイトのページとかで探すのすっごい困難なんですよね。ガルパのアプリ内でも、バンド編成などのタブを開いた際に見られる2DLiveのモデルはミッシェルのみ。プロフィールも同じく。ライブ背景のデフォルメ2Dも。
覚醒のないRカードは初めから、SRやSSRカードの特訓後━━すなわちステージ衣装の姿だってミッシェルのみ。
『ステージに立つ存在は、バンド紹介に載る存在はミッシェルである』ということがとても徹底されているんです。
ステージに立つ前である自己紹介(リンク先で見られる動画のこと)、このエピソードがついている初期Nカードのみが、唯一奥沢美咲のカードであると言えるでしょう。
端的に言うなら、公式サイトなどのページから、ミッシェルの中の人である『奥沢美咲』について知り得ることができないつくりをしているんです。これ本当面白い。


かくして、美咲とミッシェルという、奇妙な一人二役が誕生するわけです。


それぞれのキャラクターについて

美咲

美咲は、本来人前に立つことがすごく苦手な女の子です。
皮肉めいた口調、予防線を張らないと前に進めない慎重さ、外れたことをひどく嫌う臆病さ。ヤバそうなものごとからはすぐ逃避を決めるし、関わりあいにすらなりたくないと目をそらす。それなのに自分より他人の感情に敏感で、誰かが悲しむことがとても苦手。義理堅く頑固で、彼女が感じた正しさから外れるようなことを許せないという、厄介な性格もしています。端的に言えば素直じゃない。
できないやれないという常に浮かべるネガティブを、自分のため、つまり誰かを諦めさせるために使う、貧乏クジな子です。
美咲単体におけるキャラクター性の特徴は、その現実の人物描写にもあり得そうな「平凡さ」にあると考えられます。なんというか現代人のテンプレートを多くなぞるような。臆病で、勇気が出なくて、一歩引いた位置から負け惜しみのような皮肉をいうばかりの子。

加えて、彼女は文句をいいながらもとてつもなく有能なキャラクターでもあります。
ライブの場所抑えや業務連絡といったマネージャー業をさくさくこなし、その傍らでこころのインスピレーションを形にして作詞作曲もする。DJとしての練習もかかさない。ミッシェルにもなる。超人か?
『したいことやりたいこと』はあれど、自由すぎてそれを形にできないメンバーに代わり、『したいことやりたいこと』は一切ないけれど形にすることに長けてる美咲は、ミッシェルという存在を介さずにもハロハピに貢献していきます。なにせ『誰かが悲しむことがとても苦手』なお人好しだから。

バンドリにおける美咲の物語は、そんな彼女の意識の変化の遷移、成長をともなって綴られます。
無理矢理入らされた「ハロー、ハッピーワールド!」というバンド、ひいては弦巻こころは、どこまでも逃げ出すことを、諦めることを認めない。ミッシェルが関わる物事から、美咲もまた逃れられない。その恐ろしいほどのまっすぐさに影響されて、及び腰だった彼女が、メンバーの無茶やハチャメチャに苦笑しながら少しずつ一歩を踏み出そうとする姿がいいんですよ…。


ミッシェル

キグルミのミッシェルは本来、キャラクターを持たない存在でした。そもそも美咲が中の人だと隠すことなく公表してそう振る舞ってるため、ガワがミッシェル、中身は美咲であるのは当然。
だから序盤やミッシェルが美咲と理解してる人の前、タブ選択後のLive2Dでは、ファンシーなキグルミが美咲の口調で気だるく喋るというおかしな光景を目にすることができます。このギャップが好き。

しかし、前述の通りハロハピの中においてミッシェルは美咲じゃなくミッシェルであること、また美咲の意に沿わないような『誰かを笑顔にするためのハチャメチャ』をすることを求められるようになります。
それを理解している美咲は、ミッシェルのキグルミを着ている時、時折、自棄のように美咲じゃないミッシェルというキャラクターを演じるようになります。
どこか間延びした声で、美咲が呼び捨てにするメンバーのことをちゃん付けで呼ぶ。口調はほのぼのと柔らかく、すこし幼い。男の子とも女の子ともとれるような中性感。美咲よりも張った声。
ふわキャラらしいというか、『小さい子供と戯れるキャラクター』のロールプレイ、というような。

そして、はじめこそミッシェル=美咲を理解しない3人のためだけだったそのロールプレイは、いつからかミッシェルというキャラクターそのものとして機能し始めます。最近のエリア会話なんかでは、美咲自身も、ありもしないミッシェルという存在を徐々に認めていることが分かります。

美咲とミッシェルの関係性

暑くて重い悪感情しかなかったキグルミという存在は、そうしていつからか、美咲とハロハピを繋ぐ架け橋になりました。ミッシェルを通して、美咲は怖れず前に一歩踏み出す強さを、ステージに立つ楽しさを、誰かとなにかをやりとげる嬉しさを知ります。
根っこの悲観は変わらなくても、「やれもしないという決めつけ」が好ましくないことをゆっくりと理解して。

奥沢美咲とミッシェルの面白いところは、相互関係にあるようで実質一方通行なところだと思います。美咲は決してミッシェルに何かを与えることはできない。ミッシェルが美咲になにかを語りかけることはない。つくられた美咲でないミッシェルというキャラクターは、美咲に帰結するにも関わらず、美咲は決して表舞台にたたないその歪さ。ミッシェルはミッシェルという架空として触れることのできないまやかしであり、けれど確かにそこにいることを認める人たちがいること。
最初はロールプレイという意識すらなかった美咲だって、ミッシェルを認め始めている現状。

間違った認知、つくられたキャラクター、表舞台と裏舞台、臆病さと勇気。誰かを笑顔にすること。
奥沢美咲という自称平凡な女の子を取り巻いているおかしな環境は全てハロハピがもたらしたもので、彼女のおかしさのスタートは間違いなくこころからの誘いでした。

まとめ

さて、そんな美咲とミッシェルが、ハロハピと共に一体どういう変遷をたどるのか。おかしなバンドメンバー達とどういう関係性を築いていくのか。どう、互いと向き合っていくのか。

是非バンドリ!ガールズバンドパーティ!をインストールして、バンドランクを上げてハロハピのバンドストーリーを解禁して読むしかないと思いますね!!!!!!!!!!はい!!!!!!!!!!!!!読んで!!!!!!!!!!!!


以上でした。百聞は一見に如かずっていうし。余裕があったらゲーム内のテキストを参照しつつ美咲とミッシェルについてまた語りたい。こいつ暇なのか?
なにはともあれ美咲とミッシェルはとてもいいので皆好きになってね!!!HLSY

*1:ガルパ世界におけるゆるキャラのようなカテゴリ?

*2:この場合はガルパをあまり知らないヒューマンを指す。もったいないからガルパをやってパンピーを脱しよう!

*3:北沢はぐみ、高校一年生。ハロハピの純真無垢担当。可愛い

*4:瀬田薫。高校二年生。ハロハピ…ひいてはすべての子猫ちゃんの王子様担当を名乗る変人。つまり…そういうこと、さ

*5:弦巻こころ。高校一年生で美咲のクラスメイト。異空間という異名を持つNO.1ヤベーヤツでハロハピの発起人。いつもたのしい

*6:松原花音。高校二年生。クラゲ大好きなハロハピの癒し担当。ふぇぇ…

担当:荒木比奈についての話

6thライブお疲れさまでした。NG大好きでよかったです…いやーボロクソ泣き続けて目が腫れてるとかそんな感想は多分いろんな人がしてくれると思うんで、

 

担当、荒木比奈の話をします。ネガティブなこと含めて。今しかないと思ったんです。自分語りです、よろしければお付き合いください。

 

dic.nicovideo.jp

比奈センセー、荒木先生、比奈さん、荒木比奈。20歳。自称日陰者。オタク。コミケ常連、ジャージ。シンデレラガールズに最初期から登場しているアイドルで、昨年の総選挙で全体4位に入賞。念願だったボイスをもらい、本日行われたTHE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!! ナゴヤドーム公演Day2にも担当声優の田辺留依さんが比奈として出演しました。

 

私が比奈を好きになった、担当になった切っ掛けは正直よく覚えていません。いつから彼女の担当を名乗り始めたのかすらもあいまいです。
でも、アニメと同時に始めたモバマスで、少なくともデレステのリリースより前には彼女のカードを少しずつフリトレで収集していたはず(デレステ初期の頃からずっと比奈をセンターにしていたの)で、担当と口にしていた…と記憶しています。当時のレートの低さからブルーフロートパーティーのカードを初めての比奈のSRとして交換するとき、「ふわふわのくせっ毛ととろけるような笑顔が可愛い」という風に思ったことだけは、凄くはっきり覚えています(それがいつ頃のことなのかは思い出せないんですが)。顔が可愛いから始まって、そんな単純な動機から始めたカード集め。
そのカードが増えるたびに、どんどん比奈が好きになっていきました。口にする言葉がちょっとネガティブなところが好き。でも少しずつ、「自分なんて」が「自分でも」に変わりかけているところが好き。お酒に弱いところが好き。シンデレラストーリーを歩んでいるところが好き。眼鏡をかけているのもかけていないのも好き。ちょっと無防備なところが好き。インドアなところが好き。オタクに全力なところが好き。可愛い、好き。
いつの間にか、全部好きでした。笑顔に魅了されて翻弄されて、好きになって、比奈のことを応援したい、大好きだって思いました。担当になって初めて来たガチャ、筆を持った比奈にスプラトゥーンじゃんって笑って。青春してるのに一緒に学校に行けてたら楽しそうだなって思って。モバマスをやる理由は、ずーっと比奈のカードを集めるためでした。イベントを走って少しずつ貯めたガチャチケで、運よくレートの高いアイドルを当てて…、少しずつ少しずつ、大好きな子で埋まるアルバムが楽しみでした。デレステSSRが来たときは、あまりにもダッフルコートの服装が好み過ぎて幸せでした。初めて課金しました。キャラバンの演出も、本当可愛かった。


総選挙もこまごまと集めた票を、他のアイドルとのバランスを考えながら毎年投じて、そうして去年の第6回、全体4位入賞を勝ち取った比奈の姿はとても誇らしくて、大好きで。ボイスは念願でした。声なし担当にとっては誰だってそうだと思いますけども。私は6年のうちたった2年しか私は彼女のことを知らないし、比較にならないほどきっと彼女を好きな人はごまんといるだろうけれど――それでも、私の比奈、だったんです。本当に、嬉しかった。

 

だから、とうとう訪れた声付きのSR、『スターティング・ブルー』の思い出エピソードを聞いて、私は感動するはずで。
はずなのに、何か違うと思ってしまったんです。
私の中の『荒木比奈』が、初めてずれました。それは恐れていたことではあったけれど、まさか、なんて楽観視してました。
好きになった荒木比奈と、公式の荒木比奈がずれた。田辺さんが悪いわけではないんです。ただ私にとっての比奈はもっと低めの声で、もっとゆっくりで、だってそうでしょう?って、思い始めたら止まらなかった。「私の好きな荒木比奈」が、お前の勘違い、妄想だと突きつけられるような感覚でした。
たった2年でこじらせていたのかもしれませんし、本当に勘違いだったのかもしれません。ずっと幻想を追っていたのかもしれない。でも、たとえそうだとしても、私にとっては違った。
TwitterのTLはお祭りムードで、ああこじらせてる私がダメなんだなあとただ一人で思いました。被害者意識とかじゃなく、マジで悪いのは許容できない私なんで、それを共有するのはおかしいですし。だから口をつぐみました。声付きの荒木比奈は念願で、なのに喜べない。正直、嫌でした。時間が巻き戻ってくれないかなあと思ったこともありました。担当をやめようか、デレを引退しようか検討したこともありました。でも比奈が好きなんです。結局やめられなかったし、きっとやめる気もなかった。
だから、好きになるしかないと思いました。ツイートは好感情を心掛けて、抵抗をなくすためにボイスを多く再生して。それを繰り返して、継続し続けて、何となくこれが比奈の声なんだなあ、と薄ら受け入れられる頃には、私の中にあったはずの、私の比奈の声はもう聞こえなくなっていました。違和感は未だくすぶるみたいに消えないのに。何の違和感なのか、もう、何が好きだったのかすら分からなくなりかけていて。私は、どうして比奈が好きだったのか。ただ、彼女を担当であり続けたい――好きであり続けたい執念だけが残っていました。

 

だから、というだけではないですが。SS3Aへ行きました。比奈が――田辺さんが居たので。きれいな歌声で、ああ田辺さんは歌が上手い、そっか、比奈も、歌が上手いんだと、ためらいながらも思えました。思えたことによかったって情けない安堵をして。6thのナゴヤドーム2日目も、同じ感情でライブビューイングにチケットを購入しました。

 

んで迎えた今日なんですけど、ようやく本題なんですけど、あの、あのですね、比奈がいたんです。
比奈、だったんです。イリュージョニスタ!が終わって。荒木比奈が、ステージに立って、喋ってて、本当にびっくりした。なんでなんだろう、ひたすらに比奈だったんです。私、今日、初めて比奈が喋ってるって思って。葛藤が、一年以上引きずってきた感情が、あの、冬は忙しくて…って何でもない挨拶を聞いた瞬間に全部過去になった。比奈が好きだったし、好きなんです。大好き。大好きだって、全力で叫びたくて、嬉しくてうれしくて、大好きなSnow*Loveを歌う比奈がかわいくてボロボロ泣いた。ブルナポの話もしてくれて、その時は変な声が出た。


そうして突如ぶち込まれた「サイバーグラス」のNation Blue。エモさの暴力でした。春菜と比奈、まだソロ曲も貰ってない二人、初めてライブでのユニット披露で、それをものともせず50000人の前で歌う姿。50000人なんてそうそうない数字。輝いていた。表情の涼やかな顔は丁度モバの最新のSRを思い起こさせて。本当に、かっこよくて。ああ、皆見てるか、彼女が私の担当なんだぞって胸を張りたくなって、

 

ふと、一年間が報われた気がしました。そりゃあもう身勝手な感傷です。でも、比奈が歌っている。「私の大好きな比奈」が、歌っている。…田辺さんに、大好きな荒木比奈に声を当ててくれてありがとうって、初めて本心から思えた。思えたんです。
嬉しかった。やっと、他のPさんに追いつけた。だってずっと、そう思いたかった。もう何で泣いてるのかわからなくなって、最後比奈って叫ぶことをこらえきれなかった。

 

比奈が好きでよかった。最高のライブになりました。

田辺留依さん、本当に本当に、比奈だと思わせてくれて、比奈に声を当ててくれて、比奈でいてくれて、ありがとうございました。これからも、担当のことをどうかどうか、宜しくお願いします。私も微力ながらにプロデュースを頑張りますので。

なんて、そんな、過去の話のブログでした。書けた。

 

ブログ書きながら思い出して泣いてしまった。ようやっと同い年になれました。ワイン、一緒に飲んでほしいな。比奈センセーさえよければ、なんですけど。

以上です。ひなすき!

『Stage bye Stage』という曲についてぺらぺらと

せーのっ、って言われたら「ツタワル!」って返すのもっと浸透してほしい

 

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS CG STAR LIVE Stage Bye Stage

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS CG STAR LIVE Stage Bye Stage

 

 

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!』メットライフドーム公演2days、お疲れさまでした!やーー、楽しかった!楽しすぎて記憶がすでに半分以上飛んでいるので実は夢だったのかもしれませんね。やだよ。

私は両日ライビュで参加したんですけど、現地に行きたい…でもMoneyが…という葛藤の末にナゴドも全日ライビュを決行することにしたので今からナゴド楽しみです。それでも20kは安くない。おかしいですね、節約が目標の筈だったんですが…。

 

ライブレポは記憶が飛んでいるせいで泣いた曲とのどが壊れた曲の紹介くらいしかできないですので詳しい方のを読んでください。二日目のわたぐもラストの台詞と橘ありす、君たちは何度私の涙腺を破壊したら気が済む?

 

さて、というわけで私が話したいのはライブ全体の感想ではなく別件です。

私がこのライブの特徴としてとらえている点に一つ、「ニュージェネレーション」の全公演出演、という点があります。基本的に1~3日の参加が多い中、デレの看板でもある彼女たち三人が四日間全日揃うのは非常に珍しいことと私は考えています。私はこの三人が非常に好きなのでそれもあって全公演行くことにしたのですが、

今回の二日間でニュージェネの三人が揃って歌ったのは全部で二曲、『STORY』と『Absolute NIne』になります。しかし、よく考えなくてもこの曲、どちらのニュージェネの曲ではないんです。STORYはアニメサントラに収録された、奈緒と加蓮を加えた混合での楽曲。Absolute NIneは、ナインと言う通り総選挙の九人で歌った曲で、かつそれをカバーしたニュージェネのバージョンがこれまたアニメサントラに収録されている形になります。まあだからってニュージェネが三人並んでこんなゴリクソエモい曲歌ったら滂沱の涙を流してPは死ぬしかないんですけどね。未央になんて歌詞の曲歌わせてんだ畜生…。死ぬかと思ったわ。

 

では逆に、ニュージェネとして三人が歌唱して、発売された曲はどうか。

Stage bye Stage』は全体曲になりました。しかも、アンコール前最後のお別れの曲として。

この曲はニュージェネ初の単独公演と言っても過言ではない、VR ZONE SHINJUKUで公演されていた『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS new generations Brilliant Party!』でのかきおろし、かつ声優さんの舞台では初披露というとんでもない代物だったりします。(VRは行ってきたレポがあったり)

『new generations Brilliant Party』を見てきた - おろかな睡眠不足

それを全体曲としてぶち込む荒業。フォローしている方が「ニュージェネの曲なんだけどな…」とこぼしていたのが印象的でした。わかる。

なんとも不思議なことで、つまりいろいろあべこべなわけです。しかもこの二日間、ニュージェネは一度も自分たちがニュージェネレーションである、と舞台上で名乗りませんでした。そもそもあそこにいたのはニュージェネだったのかすら不明。なんだ?怖い話か?ペンラを赤くするか?

 

まあそんな意見が割れそうなセトリ、特に後者、Stage bye Stage。しかし私はこの扱いにものすごい感謝をささげたい人間だったりします。私にとってStage bye Stageは、アイドル達皆の曲だったからです。ここまで前置きでした。前置きが長い。

 この曲の歌詞は「過去と今と未来」をつづります。『今までの』『ここで』『いつの日か』と、ころころ変わる視点の先。立っているステージの上で、歌って踊って、いろんなことを想って、ほんの少しのお別れを惜しむ。次があるよ、『またねまたね』って『何回でも言える』歌。私は常々、この曲がニュージェネの曲として消化されることが惜しいと考えていました。だって、この曲の中で綴られるアイドルのドラマは、アイマスのアイドル達誰にだって共通することだから。

踏み込んだ一歩を忘れないよ

涙ぐむほどこの気持ちを

大事にしたくて抱きしめて

ここからここまで連れてきたよ

二番Aメロの歌詞になります。アイドル達は1人1人違う誰かがプロデューサーな誰かにとっての特別であるはずで、また、アイドルが抱く思いもプロデューサーのための特別です。あなたが初めて彼女に触れた日、初めて彼女の『プロデューサー』になった日。『踏み込んだ』その時目の前にいたアイドルは、きっとみんな違うはずで。この歌詞のように気持ちを抱くアイドルも、きっと。

私にとってはニュージェネがそうだったから、VRではそりゃもう泣いたんですけど。だからこそ、この曲の持つポテンシャル、汎用性を考えた時に、この曲は絶対に三人だけにとどめておくものではない、と思いました。絶対に、いつか、この曲はアイドル達皆に歌われるべきだと。

流れ星キセキを全体曲にしたら解釈違いで死ぬ。あれは他の誰かに歌わせていいもんじゃねえ

後この曲、ニュージェネVRでも、恐らく同じような扱い(アンコール前最後)をされていました。立場として明確な再開やお別れを誓ってくれる歌なんで、本当の全体曲(お願い!シンデレラ)の前に置く曲としては最高なんだと思います。またねって言ってくれるのハチャメチャにしんどくてハチャメチャに元気出るから。そういう、『お別れの曲』としても優秀なんですよね。一粒で沢山おいしいStage bye Stageくん。

もちろん、初出は「ニュージェネの曲」なんで、はっしーふーりんめっしーの三人だけで歌ったバージョンも見たい。けれど、この沢山のアイドルが集うライブにおいてこ、の曲を全体曲にしたこと、私はそれをすごくすごく嬉しく思いました。27人のアイドル達が、これまでをありがとう、いまこんなにけしきはかがやいていて、あしたはどうなるんだろう?またね、またあおうね、って歌い上げてくれる景色に、もう耐えきれなかった。これが見たかった。見てみたいものが、あったらいいなあって、そんなものが、目の前に広がっていて。

 

いや、両日ともにぼっろぼろ泣いて泣いて呻いた。あんな不気味な人間が隣にいたのに許してくれた皆さんありがとう。今もナゴドで開幕イリュージョニスタ!だったら覚悟を決めなきゃな…って気分です。どうなるかなあ。

 

 そんなわけでニュージェネの話とタイトル通りの話でした。勿論妄言なのでほーんそういうかんがえもあるんだなあ、位にお願いします。取り敢えずナゴドで『ニュージェネレーション』の本気が見れたらいいなあと思いつつ秋曲と冬曲の予習を頑張ります。いぇい!

 

 

 

はちゃめちゃブログ更新してなかったので月間100PVこえててめっちゃ驚きました。100人どこからこんなサイト見つけてくるの?

 

 

 

 

中の人なんていない(いる)

基本的に何かに縋りたい人間なので社会に出たら宗教にハマりそう~!とか他人事に思ってるんですけど、存在しない存在に対してよく盲目になるって話をします。

 

テーマ―パークとかで着ぐるみのキャラクターとグリ*1する時ってあるじゃないですか。ありません?

あの時、わ~本当にそのキャラがいる~!ってなってハチャメチャテンション上がってはしゃぎながら写真撮ってもらうんですよ。着ぐるみとか言う概念全部すっ飛んで、本当に!そこに!いる~!って狂った思想に飲み込まれてしまう感じというか。でも全部終わった後、『あんな馴れ馴れしくして中の人にいやに思われてないかな…』って急に我に返って、若干のしんどさを抱えながら残りの時間を過ごすんですよね。

最近バイトを本格的に始めて、そういう『相手の苦労』に敏感になっているところは否めないんですけど、前述通り私縋りたいんですよ。キャラクターが実在しているという現実に。夢の国で生まれた~みたいなキャラクターの着ぐるみが居たら「夢の国に帰りたいとか思わない…?」って話しかけたいしガチで仲良くしたいんです。でも中の人という現実は常に脳裏をちらつくからぶちのめされる。中の人は悪くない。

 

本題。そんな感情を抱きながらコスプレ可のゲームイベント行ったときに「レイヤーさんに対して持ってるキャラクター像重ねますよね~」って話をしたらお前何言ってんの?みたいな顔をされたんですよ。その時はっとしたんですけど、レイヤーさんと着ぐるみって似たようなものですよねと断言するにはレイヤーさんは「個人が強すぎる」んですね。ひどく当たり前なんですけど混同して考えてたところがありました。

レイヤーから個を取り除いてほしい。レイヤーに徹頭徹尾、着ぐるみのようにキャラクターになりきって貰いたい。でも恐らくレイヤーさんは一つの個の上にテクスチャをはっつけるみたいにして活動してるじゃないですか。だからTwitterを見れば私生活についてつぶやいてるし、会場で知り合いに会えば相好を崩すし、別キャラクターのコス画像も上がる。そうすると人なんだな…ってなるんですよね。この感情は恐らく落胆のそれなんです。勝手に期待をかけて勝手に落胆する地獄のマッチポンプここに極まれり。Twitterのフォロワーに対しても人ではなく「キャラクター」であってほしいと思うことは多々あるんですけど、あれ…私、個人が嫌いなのかな…?いやな真実が見える。いつかの夢は(レイヤー)キャラクターに対して話しかけることです。臆病かつ個人を分かっているので叶わないでしょうが…。

 

みたいなことを死んだ頭でFate/weekly同人周回してたら思ったので周回の暇つぶしに書きました。四時間ぶっ続けでやっと合計値40万なんですけどこれいつ終わるん?

 

キグルミ中の人、で少し蛇足の話。最近ガルパのミッシェル(美咲)に対してもいろいろ考えるんですけど、ミッシェルは着ぐるみでありながらその事実をメンバーのうち半数以上から認識されてないという稀有な場所で着ぐるみかぶってるじゃないですか。前述通りでその認識を維持できるはぐみやこころに若干うらやましいなあ…と思うところがあるんですが、花音さんがミッシェルが美咲ちゃんである、と現実を見てほしい気持ちも勿論わかるから、複雑な感情を抱きつつ見てたんですけど。

こんなかわいいのなかのひといないにきまってるじゃんね、とおもった

 

*1:グリーティングの略。着ぐるみとその名の通り挨拶をしたり、握手をしたり、写真を撮ってもらったりすること

ヤギと『世界平和』と野良猫ハート

www.nicovideo.jp

いや…ヤギなんですよね…

 

SSアニメ「ノラと皇女と野良猫ハート」毎週一話無料公開も、とうとう伝説の六話『世界平和』まで来ました。

作画が一人も起用されない、作画枚数ゼロのヤギ回。わあまるで実写だね!当時は死ぬほど笑い転げて今日も笑った

 

ヤギをヤギとして起用し声を当てることによりキャラクターがヤギになり、また行動や精神面もヤギへと変貌していく、つまりここにいるのはヤギであり冥界の皇女パトリシアではないのではないか…?

ヤギに始まりヤギに終わる、万策尽きたのか万策始まったのかその答えは誰も知らないヤギ回。ヤギ。聞こえるのは声優の声とヤギの鳴き声という狂気の三分三十秒。

 

正気に戻ったら負け。

 

確かに、ヒロインたちが魔法でネコに姿を変えられた主人公の気持ちを知ることができるのはいいことかもですけど、なんでこんなにもリアル寄りになったんだろうか。

空撮まですることは誰が決めたのか。OPメロディと共に写るのは太平洋ではなく大草原、誰が視聴者の心情を表せといった。

あいらーびゅーあいらーびゅーBetter than goat!タイトルのネコはどこに行ったんだ!

 

草が美味しい白ヤギのパトリシア、ツッコミが止まらない委員長、ヤギであることによって真理にたどり着く明日原、海に行くノブチナ、黒ヤギさんからの手紙を報告するユウラシア。

「海に……(間)……行きたいわ」「行きた~い!どっちが海~!?あぇ…あ…行きた~い!」のやり取りには一切台詞に関係しないキャラクターの設定など人生とともにぶん投げていけ、というメッセージすら感じずにはいられません。(?)

 

原作に対する理解も、現在の理解も求めないその姿は、もしかしたらモノつくりにおいて見習うべきところがあるのかもしれないしたぶんない。嘘ですないです。

まあもしかしたら今までにない物をみることにより、かつてないインスピレーションをヤギから受ける可能性もあるかもしれない。嘘ですないです。

 

手紙はジューサーにかけて朝一で飲み干しましょうの台詞を発送できる才能は狂おしいほど好きです。この感覚獲得していきたい。

 

というわけでそんな妄言と共に無料公開は今月二十四日の正午まで、一番上の埋め込み動画で見てみませんか!とお勧めしたりしなかったり。

 

しかし改めてみても意味が分からんぞ、何だこのアニメ?