おろかな睡眠不足

好きな漫画やアニメやゲームの感想だったり推薦だったりを語彙力なく語ります

ゆみグッズをまた作ったよの記事

最近グループ通話越しに相当回数「じぇるくん」の美味しい食べ方についての講釈を受け、じぇるくんの食用概念についてふと考えてしまう保科です。やめろ。

 

当ブログで扱っている「じぇるくん」、ひいては「ゆるキャラミニ三角」がどういったものか、については過去の記事を参照してもらいたいのですが、

textmemotime.hatenablog.com

textmemotime.hatenablog.com

 

以前記事内でアクリルキーホルダーをつくった、という話はしたと思います。

はい。

懲りずにまたグッズを作っていました。アクキーだけで満足できない体に改造されてしまった私の明日はどっちだ。

 

1.じぇるくんやわらかふにふにストラップ

 

こちら、じぇるくんのそこまでふにふにしておらず大して柔らかくもないビニールストラップです。詐欺じゃねえか。

もともとじぇるくんのからだはやわめ、という話を各所でしていたし、私自身がアクリルキーホルダーをぱっきり折ってしまったトラウマ持ちなので、なんとかやわめ素材のじぇるくんをつくりたいな…と思う中での作成でした。

アクキーのイラスト(候補のもう一つ)を使っているので大きな手間もなく、じぇるくんを無限にフニフニできちゃいます。でも思ったより硬い。でもじぇるくんこれくらいの強度ないと理性の欠けたふぉろわっさんにとかされて啜られてしまうので、人の手に渡り”すとれす”のあるじぇるくんはこれくらい固めかもしれない。優しくして~!?

最初に4個だけ作って売ったら30分くらいで売れてしまい若干のデモが発生した至高の一品です。今はダダ余っています。むずかしいな…在庫…!

 

すけすけ感が結構いい感じで、ただ完成品をふにふにした率直な感想が『これ何をどうするのが一番いいんだろうな…』だったので、この何をどうするのが一番いいのか分からないストラップを、皆がどうしてくれているのかは気になる所ですね。あっすてるのはまって…もえないので…じぇるくんはもえないので…。庭にも埋めないで…。

 

 

 

2.じぇるくん缶バッチ

 こちら、じぇるくんのさわりごこちはクリアではなくマットである、という信念のもと造られたじぇるくん缶バッチです。先日めでたく完売しました。

フルカラーが可愛いだろう缶バッチでモノクロ刷り、英断という名の手抜きを見事やってのけてしまいました。モノ作るってレベルじゃねーぞ!でもかわいくできたんだよお…。

顔面のみのデザインがお気に入りです。点と点と線。巨大空白。手抜き…!まごうことなき手抜き…!でもこれ以上どこに手を付ければいいのか分かんねえよ…!

今後リベンジの機会をうかがっていますので、機会があったら缶バッチも手に取ってもらえたら嬉しいですね。

 

 

 

3.ゆるキャラモーテル風アクリルキーホルダー

 

 

こちら、ゆるキャラのメンバーを使ったモーテル風アクリルキーホルダーになります。デザインも全部やりました。スマホ、すごい…。

以前紹介した3匹(匹?)以外に実は4~6匹(匹?)ほど仲間が増えまして、その中から2匹足した5匹でモーテルアクキーを作りました。もう三角じゃないので「ゆるキャラども」などと呼んでいます。版権的にヤベエ仲間も増えた。

モーテル、以前購入した阿鳥遥斗のモーテルキーが最高に良すぎたことが概ねの切っ掛けではあるのですが、*1もともと自作でモーテルアクキーを作りたいと思っていて、とはいえ画力的にもリスク的にも版権じゃないキャラでしか製作はしたくない…。

ならばやはり生贄となるべきは…じぇる…!貴様よ…!という具合です。かわいそうじぇるくん。おきゅうきんは現物支給よ。

上に張り付けた呟きのツリーにも書いていますが、意匠であったりにいろいろこだわりを入れたり入れなかったり、出来る範囲の試行錯誤を重ねるのは非常に楽しかったです。絶対にデザイナー系の職には就けないな…ということをしみじみ実感しました。こう思うが誰にとっての正解でもないの難しすぎる!

完成品は、少々印刷が粗目になっているように感じられるところもありましたが、おおむね想像通り予想通り…といい具合のグッズが完成しました。細かすぎる表示はよろしくない、次につなげたいですね。

 

単価が高くて在庫絶対抱えたくなかったので受注販売という形式をとりました。こんな奇特アイテム、ヴィレバンじゃなきゃうれねーよ!思ったより多くの人に手に取ってもらえて有り難い限りです。

もし、この記事を読んだりしたうえで貰っていただける場合は、こちらに回答をお願いできればな、と思います。もうそれしか道がない。作るのがめんどいとかは無いので、直接でも全然大丈夫です。マジで。ホント!

 

宣伝

そんなわけで、じぇるくんグッズは今もboothでほぼ原価で販売中です。手数料がじわじわ痛いね…。 ご購入とじぇるくんへの愛をお待ちしております。

以上!

 

 

*1:

 

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https://app.se-ec.co.jp/tasokarehotel/reading2nd/

こちらです。(モチーフが音子と阿鳥は契機に関する現実の象徴ともいうべきアイテムなのに、大外だけ始まりに取り残されてる感じがたまらないんですよね本当に…聞いてますかとーふさん!?いない!?)

ローソンの『マシュマロラテ』が美味しいんだよ!

三月になって…寒くなってきましたね!まあはい仰る通り三月はぬくぬくとあったかいんですけど、私が寒いって言ったら今この瞬間は寒いんですよ。分かるか?わからんか…。

 

とにかくそんな風に!ついつい極寒の国内で寒さにうっかり震えちゃうあなたに本日紹介したいのはぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~………はいドン!

 

www.lawson.co.jp

 

ローソン『マチカフェ』のシリーズで発売された『マシュマロラテ』(200円)!一個だけ浮いてる星のマシュマロがチャームポイントですね。かわいい!

マチカフェ10周年、という節目に記念として復刻された一品になります。

これがも~~~すっごいずっこいうまかったのでご紹介に上がった次第です。これ、まじ、うまい、きさまも、のめ。

 

この世界に有象無象のマシュマロラテが偏在していることは重々承知で、こちらマシュマロラテの紹介をすると。

これがコンビニに設置してあるカフェラテマシーンで作れちゃうところ、かつ非常に安価なところがすごい上に美味しいんです。

 

つくり方は非常に簡単。ベースのカフェラテ自体は150円のMサイズホットのものをさくっと作り、そこに、レジで渡される50円分の小袋をかけることで完成します。

ふわふわのマシュマロがシュガーとバニラパウダーにまぶされる感じで袋の中に入っていて、それをカップに…べしょっとぶちまける!…と、見目が非常に悪くなります。

なぜなら…カフェラテの表面には…ラテが…乗っているんですよ…!(驚愕のSE)

泡に非常にマシュマロが無造作に沈むため、写真を撮るならば袋をひっくり返さずに、マシュマロを取り出して上に丁寧に載せる”根気””細やかさ””時間”、そして、それらに気づく”察しの良さ”が必要になります。

私にはすべてが足りなかったので今回の記事に写真は存在しません。なんだ…何か言いたいことがあるのか…?

 

もっとも、蓋をすればすべて同じなので飾り付けようがどうしようが写真を撮らなきゃ同じです!!!そうだろ!!(暴力的解決)でも、いちばんかわいい星型のマシュマロがスケキヨと化していると多少の罪悪感がありますのでそれくらいは…気を付けてもいいかも…。夜にカフェラテカップにひそやかに謝罪するオタクくんさぁ…。

 

味はまあ…予想通りのものなのですが、ローソンのカフェラテがそもそも美味しいので、200円という安価ながらそこら辺の喫茶店で400円は取れそうなシンプルな美味しさに仕上がっています。

同封されてるバニラ風味のシュガーはそこまで量が多くなく、甘さ控えめでさっぱりとした味のラテ、そこに熱でじんわり溶けてるマシュマロが合わさることで一気にスイーツのようなテイストに様変わりします。その場で作るからこその、『変化し続ける』味の変わり方が楽しめる一品です。

 

手軽なマチカフェで、いつもと違った甘いカフェラテの味を楽しんでみるのも一興ではないでしょうか!緩いバニラの甘さは冬の寒さだけでなく春の陽気にも似合いかも…しれない!寒い日に飲んだのが美味しかったのでわかんないけどね!

 

以上!

『暁のヨナ』面白過ぎない…?

最近ずっと(二月の頭から)白泉社の「マンガPark」というアプリで白泉社の漫画を読んでいます。白泉社は明らかに少女漫画にしては一風変わってる少女漫画を多く連載している、『花とゆめ』や『LaLa』などの雑誌を刊行していることで有名とは思いますが*1、そもそも私の部屋に絶滅危惧種みたいに存在している少女漫画は全部白泉社でした。

会長はメイド様!」「王子と魔女と姫君と」「水玉ハニーボーイ」…全部主人公の女子がカッコいいんですよね~!多分そういう、『人様の手を多く取らず自立を目指すようなしっかりした主人公』な作品が少女漫画では特に好きで、白泉社系は甘えるヒロインみたいな基本王道は行かないのでそういうのが多めだったんですよ。むしろどっかおかしいのが多い。褒めてる。

で。『嘘解きレトリック』*2の無料分に追いついてしまったので、まあ何か他を…と思って選んでみたのが『暁のヨナ』でした。

正直そう期待はしていなかったというか、まあなんかどうせひ弱な主人公が無駄にイケメン侍らせてる感じのあれやろ…(笑)みたいな嘲笑全開で読み始めて三日目くらいで悟りました。「これ、ハチャメチャ面白いやつでは…?」

 

www.hanayume.com

 (書くことをためらうあらすじ:全部読んでないのでそんな詳しくない)

 

草凪みずほ作『暁のヨナ』は、花とゆめで連載中の少女漫画です。主人公のヨナは「高華王国」の姫君。平和主義の国王を父に持ち、護衛のハクと従兄で片思い相手のスウォンと共に迎えた16歳の日、王位簒奪を目論んだスウォンの手によって父親が殺害されてしまいます。反逆により城を追われることになったヨナはハクと共に仲間を探しながら命がけで逃げる中、徐々に高華王国の実情と向き合うことになります。

 

主人公は国に伝わる伝説の「緋龍王」の生まれ変わりと目される、元姫様のヨナ。華奢で無知だったお姫様が過酷な運命を乗り越え生まれるその成長ぶりこそが、なにより、私をこの作品の虜にする一番の要因でしょう。もう本当に本当にヨナちゃんかっこよ過ぎなんですよ…!沢山の恐怖や混乱や後悔に揺さぶられ、ハクがいなかったら今にも折れそうだった女の子が、仲間に支えられ世界を知る中で、どんどん前へ前へと歩み始める。

自分の出来ることを、自分がやらなければいけないことを。貪欲なまでに手を伸ばし続ける意思を宿したその瞳の輝きは、小娘と侮る敵を威圧し、仲間を鼓舞する圧倒的なカリスマの発露。追われる身であろうとも、彼女はどこまでも王位に連なるものであり、その覚悟と宿命は永遠なのだと思わされます。

その一方で時折見せる昔と変わらない幼い表情や、無邪気な言葉、ふと気づいてしまったハクへの胸の高鳴りなどに振り回される年相応な様子も愛らしくて頭おかしくなる。あんな鋭いまなざしで弓矢をいった女の子がこんなかわいいわけあるの?まああるんですよね~~~~!!!!!!!!!ヨナちゃんは立ち上がれてしまう強さを得てしまったので…それがどれほどハクの胃を痛めているのか…。

 

「緋龍王」たる彼女の下に集う「四龍」や仲間達もまた、そんな無敵に素敵なヒロインヨナに惹かれていくメンバーです。この作品、登場する主要キャラがことごとく魅力的というとんでもない罠があるんですけれど(マジでずるい)、仲間たる彼らもその例外ではありません。事情を抱えながらその血の下――あるいは思う所あって――共に旅をすることを決めた仲間たち。シリアスもギャクもこなしてしまう圧倒的応用力で不思議な絆で結ばれたメンバー。人外としておそれられる彼らを、時に至極真面目に「暗黒龍とゆかいな腹ヘリ達」にまとめあげちゃうの、もう笑うしかない。なんだかんだでジェハ一番苦労してないか?温泉回大好き。

 

ヨナが紅一点、パーティはおおむね男所帯なわけですが、お母さんユンの下、彼らの生活は和気藹々つつがなく進行しており、それにまつわる日常回も面白いです。誰もかれもがヨナに惹かれたりそうでなかったりな表層化しきらない僅かな不安定さを抱えつつ、各々が各々の距離感を探りながらのどんちゃん騒ぎやトラブルやら。ここ、ホントに一言で表し切れない人間関係がいいんですよ…。憎からず好ましく、だからこそ触れ難い。

故にそういった感情が浮き彫りになりがちなメイン回もまた好きですが…えっ全部好き?

 

そしてそんな複雑人間関係の最上位に位置してるといってもいいのが、すべての始まりである幼馴染たち、「ヨナ・ハク・スウォン」の三角関係でもうこれが本当にどうしようもないくらいねじ切れてて大好きを百万回叫んでしまう。

ヨナはスウォンが好きでハクとは仲良し。ハクはヨナが好きだけどスウォンという親友のことも大切だから二人を見守りたい。スウォンもまた、ハクのことを信頼しヨナのことは悪く思っておらずむしろ――優しく成り立っていたそんな三角関係は、スウォンの裏切りによりあっけなく崩壊する。大切な父上を、尊敬する国王を失ったヨナとハクの感情はそれぞれ悲哀と憎悪に振りきれる。しかし話が進む中でスウォンの裏切りはその正当性を持ち合わせていたのだ――ということをヨナたちは徐々に知っていくわけです。それぞれ旅路の中成長する中でもスウォンのことを振りきれないヨナとハク、同じように二人のこととなるとその聡明さに陰りが生まれるスウォン。

例えば道端のほんの数瞬。例えば町のほんの向こう側。すれ違いのなかでさえ過ごした日々は相手の行動を無条件に信頼してしまうし、かつての暖かな思い出は容赦なく今を鈍らせる。裏切りにままならない怒りの感情は確かにあるのに、状況が、時が、自分が。それを晴らせないまま、許せないまま進む中で――どうしようもないくらい、途切れない絆を見つけてしまう。あれを見れば誰にだってわかる、ああ、あの日から――運命が廻りだしたあの日から、彼らは本当の意味ではずっと進めていないのだ。焼き付いた過去があまりにも幸福で鮮烈で、だから…。砦での一件、あの連携が『出来てしまった』こと、ヨナの涙があまりにも印象的で、え~~~~~~~~~好きすぎるだが…?になってしまった。何でこの作品今まで知らなかったの?信じられない…。

番外編で過去を知るほど、本編で今を知るほど。「どうして」という言葉がとめどなく溢れてくるような三人ですマジで…。どうしてこうなってしまったのか。なんて、分かりきったことを何度も見直してしまう。時計の針が戻らないことなんて知っている、もうあの日が帰ってこないことは分かっている。それでも、だとしても、いつかまた、三人がなんの壁もなく和気藹々と話せる時が来たのなら――と。絶対にないことを願ってやまない、そんな読者になってしまいました。この三人の間にわだかまった業を許すな。ヨナちゃんにこれ以上悲しい顔をさすな。ハクとヨナの不器用すぎて外野がキレそうになる甘酸っぱい二人きりの空間をビデオレターにとって陛下に送れ。ウオーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!どうしてなんだどうしてそれしか選べなかったんだよスウォン~~~~~~~~~~~~~~!!!!!(半ギレ)

 

進行形で読んでるため半ば慟哭になってしまった。今123話なので続きが楽しみです、なんかこう…みんなも読んでも楽しいかもだぞ!暁のヨナ!私は楽しい!良ければ読もう!

 

以上!

*1:えっ有名じゃない…?

*2:この作品もすごく面白い。こっちも不遇な主人公がへっぽこだけどここぞを決める探偵と共に見失いかけていた『自分』を見つけていく作品で好きになるテイストです…

♡♡♡会いたいから焼いちゃおアップルパイ♡♡♡

キミの笑顔みたいんだもん♪♪♪

 

\イエ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!/

 

columbia.jp

 

十時、目覚ましが鳴っ…たのを止めて二度寝して十一時前に起床、というわけで(どういうわけで?)この情勢の中会いたい人にも会えず行きたいところにも行けないので、会いたくないから焼いちゃおアップルパイしました。記事タイトルに開幕即刻反するってどうなの?

 

何はともあれ!アップルパイを焼くぞ~~!(というアップルパイづくりのログです。このブログは雑多ブログです)

 

①リンゴの甘露煮

~材料~

塩水につけてしょっぱめリンゴ

だばだばさとう

レモン汁

シナモン(木の粉のくせに…)

コーンスターチ(ダダ余ってる)

 

その前にリンゴの甘露煮作りです。すぐにアップルパイを焼けると思おたか…?

そう!今回は全てを材料から作る狂いのアップルパイ地獄です。何故ならやってみたかったからです。私の行動原理は基本何となくなのでこの世のすべてを何となくで生きています。意志薄弱太郎?

てか作り始めてから気が付いたけどとときんパイシート使ってない…?伸ばしてない…?……。まあ、些細!

 

今回は加熱工程は全部、自宅のオーブンレンジを利用して作るレシピになります。便利だね、オーブンレンジ。私より便利だからって調子に乗るなよ。

まずリンゴを切ります。正直この工程が二番目にしんどかった。普段リンゴ切らないから皮むきに容赦なくピーラーを使ってしまう。まあ、ピーラーで出来ることは包丁でもできるわけだけど、包丁よりも簡単にできるからピーラーが存在しているんだよな…などと考えつつ4個のリンゴをしょりしょり剥きました。

耐熱ボウルに切ったリンゴと砂糖、レモン汁を入れてレンジで…

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デン!

・・・心なしか容量をオーバーしていますが気にせず加熱して行きましょう~~~~~~~!えや~~~~~~!!!!!!

 

<ビーッ!ビーッ!

やけに早く加熱が終わるな~と思ったらエラーを吐いてるオーブンレンジの庫内に煮汁が溢れるトラブル発生。そんな…どうして…?(原因は今も不明。不明だっつってんだろ)

 

フォロワーに愚痴ったところ残念なものに対する感じで軽くあしらわれましたがそれは置いておいて、捨ててもなお溢れた煮汁をシンクに再度捨て、これにコーンスターチとシナモンをべしゃべしゃ混ぜます。

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しなしな

ねちゃ…ねちょ…といった風体の木くずの香る立派な死骸…残骸?が完成しました。そう形容せざるを得ない外見、マジで甘露煮、リンゴという極めて美味しい果物に対する冒涜なのでは…?と戦々恐々しましたが食べたらおいしかったです。うま~い。なんなの?

 

②パイ生地作り

~材料~

無塩バター

こむぎこ

しおしょうしょうしょうしょう(マジでひとつまみ)

卵黄に水を混ぜたもの(パシャパシャする)

 

続けてパイ生地をつくるよ!!!!!!!!!!!!!!!(気合を込めて困難を乗り切るの図)

おつまみのチーズみたいなサイズに細かく切ったバターと小麦粉、卵黄水を練らないように混ぜます。練らないように、という指示がバターロールをつくった過去の記憶と混ざってよくわからなくなる。統一しろ。

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そぼろごはん

何となく粉っぽさが抜けきらないのが不安すぎるけれどこれをぎゅっぎゅと押し固めて30分冷やして待ちます。

 

・・・・・・・・・・・・。

 

待った!

 

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そぼろペースト

どんどん伸ばして、

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ナンになった

三つ折りにして、30分冷やして待ちます。

・・・・・・・・・・・・・・・。

 

待った!

 

そして四つ折りにして30分待ちます。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。。。

 

待った!!

 

そして三つ折りにして四つ折りにして……30分……

 

待った!!!

 

さん……さ……

 

待ッウワーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!(日が暮れ始めたの図)

 

とにかく待ちました!!!!!!!!!!!!最早作業時間の半分以上が待ちだよ!!!!!!パイ生地、マジで伸ばすのはまだいいとしても(これもしんどい三番目にしんどい)、待ち時間がえぐすぎる!二時に作業開始して余裕で夕焼けチャイムスルーですよ!?正気か!?いや正気なんだよな、だからとときんパイシート伸ばして…何故私は記事を伸ばして…?

 

結果、3×4×3×4×3×4=で1728層というパイの実も真っ青なクソヤバパイ生地が完成しました。というかマジでこんなナンの出来損ないをゴロゴロ伸ばすだけでパイ生地になるのかね…?と半信半疑だったし、三時間以上かけて概ね出来上がった時も大した理由もなく失敗したな…と思っていたので、殆ど気持ちはお通夜でした。薄くした生地の中の混ざってないバターがべたつくのを防ぐ為に打ち粉を過剰投入したので、もうこれクッキーになってるかもなともちょっと思いました。クッキーを延々無心で伸ばすオタク、滑稽の極みか?ふふ(ウケた)。

 

一先ず葛藤はおいておいて。

出来上がった生地の端を切り取って、二等分にしたものをさらに薄く引き伸ばします。

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うっすうす

用意したパイ皿がどうも指示より大きめのものだったようで、ここも地味な苦労ポイントでした。もう伸ばせば伸ばす程今にも引きちぎれそうで…もう…苦労ポイントしかねえなこのレシピ…。

 

③アップルパイつくり

~材料~

しなしな

ナンの成れの果て

アーモンドスライス

 

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暴力シーン

伸ばしたナンこと生地をパイ皿に敷いた後フォークで穴をあけます。暇をしていた家族にお願いしたところ、この世のすべてを恨まんという勢いでめった刺しにしてくれました。躍動感があるね。

 

中にリンゴの甘露煮を詰めて、アーモンドスライスをのせて、上から生地をかぶせた後、適当に余ってた卵白を塗りました。もう卵黄は余ってなかったので…。

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てか子

いい感じに切れ目を入れろ!とあったので頑張ったところ不器用の極みに恥じないひっでえバランスの切れ目が入りました。繊細な仕事を私に回すな…積み重ねたすべてを台無しにしてしまう…。

 

これを230℃に予熱したあっつあつオーブンに放り込んで、待つ!

 

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ぶおーん(オーブンだけに)

ここで観察していると、なんと数分後にゆっくりと生地が膨らみ始めてるのが分かりました。嘘、まさか…層になってる可能性がワンチャン…!?(マジでビビった)

 

少し焦げた マイハート

仕上げはやっぱり シナモン

 

弾けそうね ふくらむ夢

思い寄せる 君にあげる

 

 アップルパイ・プリンセス…少し近づけた気が…する…?(アップルパイプリンセスに近づくって何?)

 

 

 

 

 

 

 

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パイだーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!


出来たーーー!!!!!!!(夜七時)

 

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きれはし

美味ぁーーーーっ!!!!!!!!!!!!

 

死ぬほど疲れたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(バカ大声)

 

感想:パイシートを伸ばしたとときんは正しい


(改めて自分の工程見返すと結構レシピ読み間違えたり飛ばしてたりしてウケる。レシピはちゃんと読もう!)

 

参考にしたレシピ

www.eatpick.com

(なんでこっちのは美味しそうなのに私のは美味しそうに見えないのだろう 写真の腕かな きっとそうだよ そうかな そうだよ)

 

以上~~~!皆も作ろう、アップルパイ!(時間に余裕があるときがベスト)

マウントレーニアカフェココア、帰ってきてくれ

一月も半ば過ぎでゴリゴリの冬だ~!お久しぶりです、保科です。

一山を超えた反動で、こたつから逃れられずにスマホに四時間を溶かされることもザラな惰性と怠惰の毎日を過ごしています。ブログ更新を怠っていた理由は概ね論的なアレコレ故でしたが、そんな私が締め切りと戦う中でも勝手に時間は過ぎていき、冬の折り返しはとうに過ぎた頃合いとなりました。

つまり言い逃れは出来ないわけです。

何の話?冬に大切なものは何かという話ですよ。冬の時期に何が大切か、それは勿論決まってますね、

マウントレーニアカフェココアです。

 

はい。

 

あえて文章にすることもなく自明の理ですが、それでも説明するならばチルドカップコーヒーブランド「マウントレーニア」から冬季限定で発売される期間限定商品『マウントレーニア カフェラッテ カフェココア』を指します。

 

www.mtrainier.jp

 

私が「自分でコーヒーの入った嗜好品を買う」年頃になってからは毎年見かけているほどの『冬といえば』な商品、Twitterでの検索では一番古いもので2013年11月のツイートが『新商品』という単語とセットでヒットしました。そのツイートを皮切りに毎年誰かしらからの購入報告が上がっており、2013年11月から2020年の春前まで冬の恒例として、およそ六年間売られていたことの裏はとれています。幻覚の話はしていません。わたしはいつも真実を話しています。

 

さて。ただでさえ情勢による出不精に課題が重なった私はそんなかけがえのない愛の存在のことをすっかり忘れ、概ね死にかけていました。弁明の余地もありません。棺桶から息を吹き返せるほどの余裕を持ちなおして、12月の中頃スーパーに買い物に行ったある日。私はマウントレーニアカフェラテを買い足そうとして気付きました。

 

マウントレーニアカフェココアが売られてないのではないかと。

 

11月の下旬には売り出されている筈のマウントレーニアカフェココアがいない代わりに、何故か謎のはちみつ野郎*1が鎮座してる。

 

いや待て、いや…マウントレーニアカフェココアが売られないはずがない。きっとここでは取り扱ってないか、まだ、発売の時期じゃないのだろう。きっと。

待とう。そろそろ禁断症状出そうなレベルだけど今は待とう。

待つしかない、発売延期ならともかくリリースも覚えがない状況で公式をむやみに急かすオタクはオタクにあらず、クレーマーなり。

 

……でも例年、12月には必ずこのスーパーの棚に並んでいたマウントレーニアカフェココアが、ないなんてことあるか…?ない、よな?あるはずなくない?


ない……よな。ない。なら、売られてる筈……。


………………。


こ、こういう時はあわてず騒がずTwitter、まずはTwitter、さておかずともTwitter地震の時もTwitter

 

……。

 

…………。

 

マウントレーニアカフェココア、の、ほうこくが、ない。

 

いっこも、ない。

 

マウントレーニアカフェココアが売られてない?

 

 

マウントレーニアカフェココアが売られて…ない…!?!?!?!?!?!?!???!???!??!!!!?!?!??!?!!?!?

 

マウントレーニアカフェココア!?!?!?!?!?!?!?!!!??!????????????????????????????????????????!?

 

いや!!!!!!!!!!??????!!!!!!!!!!!!!!!!!まmamamamammmて…はやとちりかもしれない…はyはやhっはyhhっはやh

 

ひーっ!!!!ひっつ!!!!!!ひいん!!!!!!!

 

ハァハァ…こういう時は呼吸を整えてゆっくり息を吸って吐いて吸って吐いてはいて検索、Twitterなんかに頼るから死ぬんだTwitterやめろ。マウントレーニアカフェココアで検索をすればすべてがつまびらかになる…

 

https://www.morinagamilk.co.jp/release/newsentry-3243.html

 

…………2019年のプレスリリースに関する記事しか出てこねえ!(いやな予感しかしない……!)

 

こうなったら公式、もうパンドラの箱をあけるしかないラインナップをこの目で見定めなければ、なるまい。腹をくくろう。これは致し方のないことだ、当然あるに決まっているものを確認するという行為を怠っていた私の責任だ、何故、どうして、何故……

うう……

 

www.mtrainier.jp

あ、ああ

f:id:mzgr3star:20210122003013p:plain

https://www.mtrainier.jp/

あああ

f:id:mzgr3star:20210122003110p:plain

https://www.mtrainier.jp/

 

 

………………。

 

焦がすな……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

焦がすな…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

嗚呼、帰ってきてくれマウントレーニアカフェココア、たのむ……私の冬を……彩ってくれ……

 

頼む……おまえはまぼろしじゃないはずなのに……ああ……

 

以上

『この素晴らしい世界に祝福を!』の話

AmazonPrimeで2期分全話見れちゃうし、ゲーム周回のお供にでもどうですか?

 

 

この自称女神と異世界転生を!
 

 

 (どうしようもないあらすじ:佐藤和真は現代でコミカルに無駄死したヒキニート。死した彼をテンプレ通りに異世界転生へ導く女神は、そんなカズマを笑う性悪だった。煽られバカにされ捨て鉢になったカズマが苛立ち混じりに『転生する特典』として指差したのは――「…じゃあ、あんた」「…今何て言ったの?」そこの女神様。

かくしてクズニート、バカ女神、ネタ魔法使い、変態騎士の凸凹パーティによる魔王討伐が――始まるかも、しれない?)

 

作品について

sneakerbunko.jp


暁なつめ作『この素晴らしい世界に祝福を!』(通称このすば)は、角川スニーカー文庫で刊行中のライトノベルです。

もともとは「小説家になろう」で連載されていたものを改稿して出版しており、とはいえ私はその頃の話はこれっぽっちも知らないので割愛します。読みたかったよなろう版~~!!!!*1

 

この作品、なろう作品としては少しばかり異質で、所謂なろうのテンプレとも呼ばれる「トラック異世界転生」「女神から特殊(チート)能力」「ハーレムもの」の要素をふんだんに取り入れ、それらを全て地獄色をしたドブ鍋で料理したらこんなゲテモノが出来上がりますよ、みたいな作品となっています。ものすごく捻くれてる。

ネット界隈とは比較的相性がいいらしく、先日ニコニコで「なろう界のユダ」と呼ばれているのを見て笑いました。テンプレ踏襲なのに面白い、裏切り者ってかガハハ~!えっ本当に褒めてる?

 

主人公のカズマに課された使命は魔王討伐。集ったのはアークプリーストアークウィザードクルセイダーの女の子3人。全員上級職なヒロインたちと、超強いパーティで進んでいく……筈なのですが。

 

とにかく、何もかも思い通りに行かないのがこのすばです。「それをしなければ無事平穏に終われる」がことごとく発生してしまうフラグのオンパレード、ここはトラブルの三丁目。

トラック転生は実質失敗、本来ヒロイン…だっただろう女神は作中随一のトラブルメーカー、手に入れたチート能力はゼロに等しく一般人の頃とまるで変わらない能力値。集まる仲間はイロモノ揃い、即戦力は1人もいない。

ザコ敵にあわや全滅寸前まで追い詰められ、…と思えば魔王の幹部に勝ってしまう。それに慢心してると、後日、何でもない時に木から落ちて死ぬ。派手に戦えば、代償として破壊したものの修繕費を請求されて借金まみれ。

近所で起きるトラブルは大体パーティーの身内が犯人だし、近所で起きないトラブルも大体身内の関係者。いつまで経ってもはじまりの街(アクセルの街)から出発しないので冒険は始まらないし魔王は倒されないし、なのに物語は着々と進行していく。進行していくからスゴイ。それだけメチャクチャやってるのにね!?

 

主人公のカズマが出会う人々は、誰も彼もが一癖も二癖もあるおかしな奴らばかりで、そういう彼自身も大概バカと来ている。私がこのすばで一番好きなところは「絶対に始めから真面目にやらない」ところであり、カズマが「結局解決してしまう主人公である」ところ。卑怯上等ゲス野郎なのにそういうところは王道なのいいよな…ってなります。解決法を思いついたときのカズマ大好きです、あまりにも清々しいほどクズの反動でなんかかっこよく見えるので…まあ解決法も大概だけど…。

 

頭空っぽにして読みたい作品としては個人的に五本の指に入ります。いつ読んでもバカしかいなくて最高になれるコンテンツ!これは褒めてます。

 

登場人物 

 

・カズマ

本名佐藤和真。職業は器用貧乏ランク最低職の冒険者。典型的なヒキニートの高校生で、トラックに引かれたと思い込んだショックで死んで異世界転生を果たす。

この作品の主人公であり、問題児揃いのパーティでリーダーを務める苦労人かつ、エロに目がない思春期真っ盛りのゲス野郎。エッチなお姉さんに誘惑されるとすぐ揺らぐ、スティール(窃盗スキル)で盗んだパンツを路上で振り回す、仲間のことを日常的にエロい目で舐め回すなどゴミとしての逸話には事欠かない。すごい!(コレは褒めてない)

仲間内から「ゲスマ」「クズマ」「カスマ」と呼ばれていることも。巻き込まれだったり自業自得だったりで何度も投獄されてる。人生舐め腐っているので正直なところを暴くと周りをドン引きさせるが、やる時はやる男。卑怯上等、小狡い手で難所を幾度となく乗り越える。なんだかんだ仲間からもそれを頼りにされており、アクアからはいざというときのカズマさんとしてよく縋られる。

 

・アクア

自称水の女神…だけれど、実際にこの世界であがめられており、彼女自身も天界で人間を転生させたりと実際に活動している女神である。尤も、その自己中心的な言動や頭の悪い行動の数々のせいで地上の誰にも信じられてない。カズマが特典として選んだがためにカズマともども地上に引きずりおろされる。職業は上位職のアークプリースト。女神だけど魔王倒さない限り天界に戻れないためそれなりに必死。でもバカ。

酒好き、生意気、空気読まない、良かれと思ったことは大概裏目、トラブルメーカー、調子に乗ってすぐ半泣きになる。メインヒロインの筈だけどアクアさんがメインヒロインしてるところがすぐに思い出せない。この人ホントにヒロイン?

彼女が神を務めるアクシズ教はアム〇ェイと肩を組むタイプの地獄の集団と化している。目を合わせてはいけないし近寄ってはいけません。

 

 ・めぐみん

魔法使いの一族、紅魔族出身のアークウィザード。左目の眼帯はポーズであり、一族全体が厨二病に罹患している。そして一族全員ネーミングセンスが変(ライバルのゆんゆん、妹のこめっこ、ペットのちょむすけ、刀のちゅんちゅん丸などが実在する。どれもニックネームではなく本名)。

頭は回るがこだわりの強いアホ。魔力全消費の強力ネタ魔法「爆裂魔法」にご執心で、それ以外の魔法が一切使えない。マダンテしか使えない魔法使いどうすればいいんだよ…。

アニメ化範囲だとシンプルに頭のおかしいアークウィザードだが、小説最新刊付近においての彼女のヒロイン度は凄まじいものがあるため必見。一線を超える日が遠くなさすぎる……!?

 

 ダクネス

礼儀正しいクルセイダーの少女。良識的なため癖の強いメンバーには何かと振り回されがち。

大きな剣と鎧で敵のヘイトを一心に受け止める上級職…だが、その実攻撃が敵に一切当たらないノーコンの上大変なドM体質。馬車で引き摺られ喜ぶ、モンスターにタコ殴りにされ喜ぶ、カズマに言葉責めにされて喜ぶ…など、かなりめに性癖がねじ曲がっており、戦闘ともなればルンルン最前線に飛び込んでいくためカズマにキレられる。ひどい目に遭ってるときに助けると怒る。

実家関係で多くのトラブルを抱えており、何度かカズマ達も関わることになる。バツネス

 

おすすめ

 基本的に、この四人が漫才みたいな会話をしながらトラブルを起こしたり巻き込まれたりの繰り返し。これに魔道具屋を営むリッチーのウィズ、仮面の悪魔のバニルさんやダクネスの友人のクリス、アクアの後輩女神のエリス様にめぐみんの自称ライバルゆんゆん…など、多数の一癖も二癖もあるメンバーが巻き込んだり巻き込まれたりしつつ、毎度毎度アクセルの街を中心にてんやわんやの大騒動。

 

原作はどれも面白いですが、私はクリスが大好きなので、『何故か』エリス様が表紙にドドン!な八巻を推します。八巻、本当に好き。お頭と助手くんの関係性がかなり性癖なんで…短編集よりみち2には殺されるかと思いました。皆は読んだか?マジで実質人気投票ランキング三位以内確定のクリスしか勝たんが…????????

 

 kiss(開幕からバレバレネタバレなので七巻も読んで!)

 

 

アニメでも原作のコメディ分を殺すどころか勢いつけて大気圏まで加速した、みたいな極上のこのすばを味わえます。画面外でツッコむカズマのぼそぼそ声、いい…。

監督さんはプリコネのアニメもやられてて、そっちも同じようにギャグ描写が秀逸なので是非見て、欲しいッ…!騎士くん含めてみんな最高のヒロイン 騎士くんはヒロイン…!

 

どの話でも概ね救いようのないメンバーが救いようのないトラブルを引き起こして散々になるわけですが、そんなこんなの繰り返しで何と昨年最終巻を迎えました(もう昨年のことなのか…)。アホ共が繰り広げる魔王討伐、果たしてどんな結末を迎えるのか、ぜひ目撃してもらえればと思います。

 

以上!

 

*1:現在はなろう版は非公開

「異世界喫茶でコーヒーを」、あるいは「さよなら異世界」の話

コーヒーはコンビニもファストフードもドリップパックもカルディも何を飲んでも砂糖を入れるとうまいにがじるということしか分からない…何故…?

 

 

(行き先の分からないあらすじ:ユウはある日突然、異世界へとやってきた。しかし何の能力も持たず、何をすればいいのかも分からない。そんな彼が異世界で始めたのは――喫茶店。コーヒーの文化がないこの世界で、まるで流行らないコーヒーを淹れつつ、彼は今日もお客さんを待ち続ける。異世界で唯一の喫茶店のマスターとして、過行く世界を眺めながら)

 

作品について 

 風見鶏作『放課後は、異世界喫茶でコーヒーを』は、ファンタジア文庫から刊行されていたライトノベルです。異世界転移してこの世界に転がり込んだごく普通の少年であるユウが営む喫茶店と、そこに集う個性豊かなお客さんたちの交流を描く、そんなちょっと変わった異世界作品になります。

作者さんのあとがきでも触れられていますが、この作品ははもともとカクヨムで連載されていたWeb小説を大幅に改稿したものになっています。*1当時は珍しかったらしい「冒険しない異世界もの」、しかし、この作品の冒険しなさは群を抜いたものがあるなあと感じています。

 

その中の一番の特徴というのならば、やはり主人公がとことん「動かない」ことでしょう。ユウは喫茶店のマスターであり、決して冒険者ではありません。とんでもないチート能力も持たず、しいて言えばその物怖じしない胆力、料理の腕、チェスの腕なんかは評価に値しますが、後者2つはまったく冒険向きではない。

ユウはまずもって、喫茶店の外に出ることもありません。出たとしても食材の買い出し程度。街の中はおろか、街の外なんてもってのほか。彼の世界は基本的に喫茶店の中で完結しており、本当に動きの少ない物語として描かれます。ひたすらにお客さんの訪れを「待ち続ける」、悪い言い方をすれば「関わろうとしない」。…自分からは、全く。

 

そんな彼の消極的な態度の裏には、彼自身が世界に感じてる疎外感と恐怖の存在があります。

いつか帰れるかもしれない、もしかしたら帰れないかもしれない――この世界になじんでしまうことで、消えてしまうかもしれない元の世界との繋がり。どうすればいいのか、何一つ分からない未来。異世界からの人間である、とだれにも決して明かさない彼の胸中は、年頃の少年らしく大変に複雑です。そんなユウの心情、彼を見守る周囲の丁寧な描写も、この作品が持っている魅力でしょう。

淡々と緩やかに、しかし着実に進んでいく物語の時間のようなものは、この作者さんの持ち味であり、作品を唯一無二に仕上げている要因だと思います。そのやさしさがとても癖になるんですよね…。

常連客である少女リナリアや不可思議な老人「ゴル爺」達との軽妙な掛け合い、時に持ち込まれる理不尽、起きてしまうすれ違い。ユウが経験する色々なお客さんとの出会いと別れ。誰にだって過去があるし、これから歩む未来がある。時にシリアスで、時に笑える。一期一会に訪れるさまざまな経験の中で、ユウはゆっくりと、人として、マスターとして、男として成長していきます。

 

そして何よりも、彼が作る食事とコーヒーの描写の妙!食事、も~~~~はちゃめちゃに旨そうなんですよ、テキストの飯テロってなに…あなおそろしや…。

異世界で一般的ではない、彼の知る一般的な料理の数々は、彼が持つ料理の腕と合間って至高の一品となりお客さんへと提供されます。例えば会話の一環で、例えばもてなしとして、例えばなにか願いをかなえるために。要所要所で、彼の作る食事はその価値を発揮するわけです。

それはそれとして急に追加を要求されたユウが、僕の夕飯分だったけどまあいいか、と内心でこぼしながら材料を調理していく様といったらもう…かっけーな!おっお前!プロやんけ!!!!!!!(謎絶叫)夜に卵かけごはんをこだわりまくりながら食う回好きです。もしや卵かけごはんのプロ…?

コーヒーに関してはもう変態的と呼びたいくらいにこだわりまくるユウ。前述通りコーヒー文化なるものはこの場所には存在しないわけで、彼は一から手探りでコーヒー文化を創っていくことになります。サイフォンから手作り、とんでもねえなホント…。コーヒーに関しては、基本的にマスター業をにこやかにこなすフランクな少年であるユウの、ちょっとギークな一面が垣間見れます。リナリア興味なし。

 

美味しい食事とこだわりのコーヒーでもてなされる『喫茶店』の、暖かくてほんの少し切ないさまざまを、是非見届けて貰えればな~~~…と。

 

 

 

そんなことをおもいつつ、もう一作品。

 

 

 

(進むしかないあらすじ:ある日突然放り出された異世界は――滅んでいた。人が突然結晶化してしまう現象によって荒廃した世界。誰と出会うこともなく、そんな静かな世界を一人で旅する恵介。ある日、古びた駅の近くで遭難しかけた彼は、イーゼルを持って同じように旅をする、ハーフエルフのニトと出会う。なし崩し的に道中を共にすることになった二人。いつ終わるかも分からない、いつ終わってしまうかも分からない旅路は、今日もゆっくり進んでいく)

 

作品について

こちらも同じく風見鶏作『さよなら異世界、またきて明日』は、ファンタジア文庫から刊行されているライトノベルです。

舞台は既に滅びた世界。異世界に転移してきた恵介――ケースケと、二トが進んでいく旅路の話。「結晶化」の現象によっていつ死ぬかも分からない明日を生きている世界の人々と、二人の一期一会を描いています。

今年の「このライトノベルがすごい!2021」でも堂々のランクイン。新作9位ですよ9位!優勝~~~🎉🎉🎉(優勝の基準がざる)

 

なんと一巻序盤がカクヨムで滅茶苦茶読めちゃう。読もう、さよまた*2

kakuyomu.jp

 

イセコー*3のユウが全く動かないのに対して、ケースケはバリバリ旅をしているわけで、おまけに世界は滅びているわけで、もう全く違う系統の物語なわけですが。物語の根底にあるそのやさしさのテイストは、ああ同じ作者さんの作品なんだなあ、ということを分からせてくれる。他者に接するときの言葉遣いなんかはそのいい例かな、と思います。不器用な誰もかれもが、精一杯にこの世界を生きているのだから。

 

上記リンクの試し読みからも読めるんですが、二トとケースケの出会いの描写にみられる丁寧さが本当に好きなんです。出会ってすぐはいなかよし最高友情Forever、なんてそんなことは無い。野営の仕方も、この世界の常識も、人とのかかわり方も、生きる希望だって。その旅路はすべて、彼らの小さな積み重ねで進んでいきます。先のない、終わった世界で誰がのんきに生きられる?いつだって彼らにはどうしようもない終末の気配が付きまとっているのに。必死に積み重ねた道だって、一つ踏み外せばすぐ奈落に落ちてしまいそうになる、そんな旅路で、その中で。

 

――それでも、隣で手を取ってくれる誰かに出会えたのなら。

 

ケースケもまた、元の世界に未練を残してさまよう不安定な少年です。終わった世界を歩む覚悟も持たされず、手に持った銃を額に当てても引き金は引けやしなくて。

未完成で不完全な子供たちが、それでも懸命に、目的とともに、あてのない旅を続けていく。さよまたは決して底抜けに楽しいお話ではないけれど、楽しくあろうとする笑顔が本物になれるお話なんじゃないかな、と、そんなことを思います。

 

あと、一番の対比といえば食事の描写も。この作品においても食事は物語の要所要所で登場するわけですが。イセコーにおいて潤沢な食材と豊富なメニューをキッチンで丁寧に料理して、コーヒーを専用の器具でこだわりぬいていたユウに対し、キャンプ道具で最低限の食材を四苦八苦しながら懸命に料理し、コーヒーに至っては砕いた豆を直接お湯に入れるフィールドコーヒーなケースケ。どちらが美味しいかなんて一目瞭然だけれども、でも、ケースケの料理をそれは美味しそうに食べてくれるニトの喜びだって本物なわけです。そういう美味しさの価値、みたいなものはそれぞれなのも魅力だと思います。

 

そんなケースケが異世界で淹れるコーヒーは、その発祥といえば「とある異世界人が営んでいた喫茶店、らしいのですが…、はてさて。

 

風見鶏先生の紡ぐ二つの物語、一読してもらえたら絶対楽しいしオタクも嬉しいです。オタクを喜ばせてみませんか?(TwiPlaか?)

 

 以上!




ps.

作者の風見鶏先生に読んでいただけたようです。??????????????????????????困惑と光栄が混じって脳がショートしました…………ありがとうございます…………SNS、怖!!!!!(距離感がバグる!)

*1:設定など結構変わっているけれど、その根幹となる部分に変化はないので、読み比べも一興かも?

*2:「さよなら異世界、またきて明日」の公式略称。さすまた

*3:「放課後は、異世界喫茶でコーヒーを」の公式略。近所の高校の略称っぽい