おろかな睡眠不足

感想だったり推薦だったりを語彙力なく語ります

奥沢美咲/ミッシェルというキャラクターについての話

奥沢美咲/ミッシェルがめっっっちゃくちゃ可愛いんです。
いや、本当にキャラにここまで入れ込むの久しぶりで自分が怖すぎる程なんですけど、その魅力を伝えるブログでも書こうと思い書いてみることにしました。でも小難しいこと考えると死ぬので、まあ好きなところを延々あげ連ねるだけです。画像が一切ないストロングスタイル。
考察というほど考えられてはいませんが私見になりますのでもしちがくない?ってところがあったらクレームお願いします。
皆も美咲/ミッシェルを好きになって……

イントロ


奥沢美咲、もしくはミッシェル。彼女(達)はスマートフォンアプリ『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』(以下ガルパ)に登場するキャラクターの1人と1クマです。ゲーム内バンド『ハロー、ハッピーワールド!』(以下ハロハピ)という『世界を笑顔にするために活動するハチャメチャバンド』の一員でもあります。

前者、奥沢美咲は花咲川女学院に通う高校一年生。
普通であることを望む、どこか皮肉めいた態度が特徴的な女の子です。
好きなものはファミレスのご飯、嫌いなものはパクチー

後者、ミッシェルはピンクのクマのキグルミであり、商店街のマスコットキャラクターです。ふわキャラ*1とも呼ばれています。プロフィールは殆どが不明。まあキグルミですし、多分商店街も設定を考えてなかったんだろうな……。
そして、このミッシェルは、ハロハピのDJを担当しています。美咲ではなく、ミッシェル。ここポイントです。

これはパンピー*2にも知られていることかも分かりませんが、美咲はミッシェルの中の人であります。そしてその事を公言している、キグルミを着ているキャラクターにしては珍しいタイプです。
『美咲はミッシェルであり、ミッシェルは美咲である』。この単純な図式が、厄介で最高な仲間達にぐちゃぐちゃにかき混ぜられたために、波風の一切なかった美咲の人生は大きくひっくり返ることになります。

出会いとゲーム内のポジション

ミッシェルと美咲の出会いはシンプルです。とある日。美咲はアルバイトの募集を受けて、商店街の新マスコット、ミッシェルのキグルミの中の人になります。
高校一年生の女の子にキグルミの中をやらせるの大分イカれてるな?
本当なら、これで美咲のバイトが続くだけのお話。
しかしそうは問屋が卸さない。そうして暑いキグルミに息を切らしながら必死にバイトをしていた美咲に、運命が訪れます。
弦巻こころ━━ハロハピのボーカル担当であり、おおよそ常識外のお嬢様が、ミッシェルを勝手にバンドにねじ込みます。悶着の末、根の真面目さのため逃げ出すこともできずじまいな美咲は、かくしてミッシェルともどもヤベーやつらのるつぼ、ハロハピに引きずり込まれていくわけです。

常軌を逸した発想や脈絡のない行動もさることながら、何が一番ヤベーかって、ハロハピメンバー5人の内3人が美咲がミッシェルである、ということを一切理解しないところなんですね。
別に理由はなく、小さい子供がキグルミを生きてると思うみたいに、ミッシェルのことをミッシェルという生き物だと捉えてるんです。
ミッシェルのなかに女の子がいてベーシスト*3は絶叫するし、中身のいないミッシェルの脱け殻をみてギタリスト*4はお医者さんを呼ぼうとするし、ボーカル*5に至っては、ミッシェルの代理としての美咲の名前すらも覚えてくれない始末。なんかもうSCPみたいな認知の歪み。そして皆、ミッシェルが大好き。
ミッシェルはミッシェル。美咲は美咲。唯一、気弱だけれど優しい━━こちらもこころに巻き込まれた、ドラマー*6だけが正しく美咲のことを理解し、三人にも度々伝えようとしますがうまくいかない。

そしてこの認知はまずぶれることなく、美咲と共にありつづけます。
求められてるのはミッシェルだけど、ミッシェルは暑いし重いし大変だから普段からは無理。
そのため練習はミッシェルの代理として美咲が、本番ステージはミッシェルが。それぞれ役割分担━━どっちも美咲だけれど━━をして、ハロハピの活動に臨みます。



そして、そんなハロハピの意図しない方針に倣うように、公式も表記を徹底的しています。

参照:CHARACTER | BanG Dream!(バンドリ)ガールズバンドパーティ!

公式サイトにおいてハロハピに所属するDJはミッシェルただ一人、美咲の痕跡はありません。美咲のビジュアルや名前、実は公式サイトのページとかで探すのすっごい困難なんですよね。ガルパのアプリ内でも、バンド編成などのタブを開いた際に見られる2DLiveのモデルはミッシェルのみ。プロフィールも同じく。ライブ背景のデフォルメ2Dも。覚醒のないRカードは初めから、SRやSSRカードの特訓後━━すなわちステージ衣装の姿だってミッシェルのみ。
『ステージに立つ存在は、バンド紹介に載る存在はミッシェルである』ということがとても徹底されているんです。
ステージに立つ前である自己紹介(リンク先で見られる動画のこと)、初期Nカードのみが唯一奥沢美咲のカードであると言えるでしょう。
端的に言うなら、公式サイトなどのページから、『奥沢美咲』について知り得ることができないつくりをしているんです。これ本当面白い。


かくして、美咲とミッシェルという、奇妙な一人二役が誕生するわけです。


それぞれのキャラクターについて

美咲

美咲は、本来人前に立つことがすごく苦手な女の子です。皮肉めいた口調、予防線を張らないと前に進めない慎重さ、外れたことをひどく嫌う臆病さ。ヤバそうなものごとからはすぐ逃避を決めるし、関わりあいにすらなりたくないと目をそらす。それなのに自分より他人の感情に敏感で、誰かが悲しむことがとても苦手。義理堅く頑固で、彼女が感じた正しさから外れるようなことを許せないという、厄介な性格もしています。端的に言えば素直じゃない。
できないやれないという常に浮かべるネガティブを、自分のため、つまり誰かを諦めさせるために使う、貧乏クジな子です。
美咲単体におけるキャラクター性の特徴は、その現実の人物描写にもあり得そうな「平凡さ」にあると考えられます。なんというか現代人のテンプレートを多くなぞるような。臆病で、勇気が出なくて、一歩引いた位置から負け惜しみのような皮肉をいうばかりの子。

また、彼女は文句をいいながらもとてつもなく有能なキャラクターでもあります。ライブの場所抑えや業務連絡といったマネージャー業をさくさくこなし、その傍らでこころのインスピレーションを形にして作詞作曲もする。DJとしての練習もかかさない。ミッシェルにもなる。超人か?
『したいことやりたいこと』はあれど、自由すぎてそれを形にできないメンバーに代わり、『したいことやりたいこと』は一切ないけれど形にすることに長けてる美咲は、ミッシェルという存在を介さずにもハロハピに貢献していきます。なにせ『誰かが悲しむことがとても苦手』なお人好しだから。

バンドリにおける美咲の物語は、そんな彼女の意識の変化の遷移、成長をともなって綴られます。
無理矢理入らされた「ハロー、ハッピーワールド!」というバンド、ひいては弦巻こころは、どこまでも逃げ出すことを、諦めることを認めない。ミッシェルが関わる物事から、美咲もまた逃れられない。その恐ろしいほどのまっすぐさに影響されて、及び腰だった彼女が、メンバーの無茶やハチャメチャに苦笑しながら少しずつ一歩を踏み出そうとする姿は本当に素敵です。


ミッシェル

キグルミのミッシェルは本来、キャラクターを持たない存在でした。そもそも美咲が中の人だと隠すことなく公表してそう振る舞ってるため、ガワがミッシェル、中身は美咲であるのは当然。
だから序盤やミッシェルが美咲と理解してる人の前、タブ選択後のLive2Dでは、ファンシーなキグルミが美咲の口調で気だるく喋るというおかしな光景を目にすることができます。このギャップが好き。
しかし、前述の通りハロハピの中においてミッシェルは美咲じゃなくミッシェルであること、また美咲の意に沿わないような『誰かを笑顔にするためのハチャメチャ』をすることを求められるようになります。それを理解している美咲は、ミッシェルのキグルミを着ている時、時折、自棄のように美咲じゃないミッシェルというキャラクターを演じるようになります。
どこか間延びした声で、美咲が呼び捨てにするメンバーのことをちゃん付けで呼ぶ。口調はほのぼのと柔らかく、すこし幼い。男の子とも女の子ともとれるような中性感。美咲よりも張った声。
ふわキャラらしいというか、『小さい子供と戯れるキャラクター』のロールプレイ、というような。

そして、はじめこそミッシェル=美咲を理解しない3人のためだけだったそのロールプレイは、いつからかミッシェルというキャラクターそのものとして機能し始めます。最近のエリア会話なんかでは、美咲自身も、ありもしないミッシェルという存在を徐々に認めていることが分かります。

美咲とミッシェルの関係性

暑くて重い悪感情しかなかったキグルミという存在は、そうしていつからか、美咲とハロハピを繋ぐ架け橋になりました。ミッシェルを通して、美咲は怖れず前に一歩踏み出す強さを、ステージに立つ楽しさを、誰かとなにかをやりとげる嬉しさを知ります。根っこの悲観は変わらなくても、「やれもしないという決めつけ」が好ましくないことをゆっくりと理解して。


奥沢美咲とミッシェルの面白いところは、相互関係にあるようで実質一方通行なところだと思います。美咲は決してミッシェルに何かを与えることはできない。ミッシェルが美咲になにかを語りかけることはない。つくられた美咲でないミッシェルというキャラクターは、美咲に帰結するにも関わらず、美咲は決して表舞台にたたないその歪さ。ミッシェルはミッシェルという架空として触れることのできないまやかしであり、けれど確かにそこにいることを認める人たちがいること。最初はロールプレイという意識すらなかった美咲だって、ミッシェルを認め始めている現状。


間違った認知、つくられたキャラクター、表舞台と裏舞台、臆病さと勇気。誰かを笑顔にすること。
奥沢美咲という自称平凡な女の子を取り巻いているおかしな環境は全てハロハピがもたらしたもので、彼女のおかしさのスタートは間違いなくこころからの誘いでした。

まとめ

さて、そんな美咲とミッシェルが、ハロハピと共に一体どういう変遷をたどるのか。おかしなバンドメンバー達とどういう関係性を築いていくのか。

是非バンドリ!ガールズバンドパーティ!をインストールして、バンドランクを上げてハロハピのバンドストーリーを解禁して読むしかないと思いますね!!!!!!!!!!はい!!!!!!!!!!!!!読んで!!!!!!!!!!!!


以上でした。百聞は一見に如かずっていうし。余裕があったらゲーム内のテキストを参照しつつ美咲とミッシェルについてまた語りたい。こいつ暇なのか?
なにはともあれ美咲とミッシェルはとてもいいので皆好きになってね!!!HLSY

*1:ガルパ世界におけるゆるキャラのようなカテゴリ?

*2:この場合はガルパをあまり知らないヒューマンを指す。もったいないからガルパをやってパンピーを脱しよう!

*3:北沢はぐみ、高校一年生。ハロハピの純真無垢担当。可愛い

*4:瀬田薫。高校二年生。ハロハピ…ひいてはすべての子猫ちゃんの王子様担当を名乗る変人。つまり…そういうこと、さ

*5:弦巻こころ。高校一年生で美咲のクラスメイト。異空間という異名を持つNO.1ヤベーヤツでハロハピの発起人。いつもたのしい

*6:松原花音。高校二年生。クラゲ大好きなハロハピの癒し担当。ふぇぇ…