おろかな睡眠不足

好きな漫画やアニメやゲームの感想だったり推薦だったりを語彙力なく語ります

『ゆるキャン△』を観続けている

キャンプはしたくないけどキャンプに行きたくなる矛盾を抱かされ、だから人はゆるキャン△を見るのです。ゆるキャン△は合法麻薬である。半分嘘やでー

ゆるキャン△ 1 [Blu-ray]

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今年の5月、Amazonprimeと契約しました。なぜってゆるキャンを見たかったからです。私はBSを契約しているのにBSの再放送にも気づいてなかったおろかものだったのです。なんてかわいそう……
1月からの冬クールで放送された作品を何故か5月からアホみたいに騒いで見てたので、お前はどの時空を生きてるんだ?(意訳)みたいなことを問われもしました。只今現代の5月で私のなかではゆるキャン△は5月放送開始ですがー!?何か、何か問題でもー!?(問題しかない)

(なりかけのあらすじ:ベンチで眠りすぎて日が暮れ、遭難しかけた各務原なでしこはソロキャンを試みる志摩リンに泣きながらすがり付き助けられました。分けてもらったカレーめんは美味しく、昼間見えなかった夜の富士山はとてもきれいでした。キャンプに興味が出たなでしこは野外キャンプサークルに参加したりリンちゃんとまたキャンプしたり皆でキャンプしたり結局ずっとキャンプします。勿論ゆるっと、タイトル通り)

ゆるキャン△について

ゆるキャン△は、所謂きらら科日常属の作品になります。いわゆらねえけどこれテストに出ますね。先日からきらファンにも参戦しているので間違いありません。夢喰いメリーがっこうぐらし!とかはきらら科でも属性が異なるのでとばしますよ
私が好きなものを語る上で多分欠かせないのが『ノーイベント・グッドライフ』*1という、特別なことのない良い人生、というフレーズです。特別じゃない特別(それは当たり前のようでいつか失われる、だからいいよね、みたいな)が私はとても好きで、好む作品の傾向にも結構現れてます。が、この傾向、そのままゆるキャンには当てはまりません。だって日常の高校生活をケとするなら、キャンプはバリバリのハレに決まってるからです。*2普通の女子高校生は毎週キャンプにいかない。じゃあ日常属じゃなくね?
でも私がゆるキャンのことを日常系のくくりに入れたいのは、キャンプという彼女達の非日常が日常の延長線、ほんの少しの特別、みたいに描かれているのが好きだからなんだと思います。作中において、なでしこにとってもリンにとってもキャンプはちょっと大きく遊園地なんかと同じような括り、って印象を持つんですよね。それは確かに特別ではあるけれど、決して外れたことじゃない。出てくるキャラたちにとっては、キャンプはハードなキャンプに非ず、ハードルの少し高めな泊まりのお出掛け、って感じ。そしてそれらを淡々と、柔らかく描いていく作品の雰囲気が非常にあっている。ストーリーはふわっと、風景や食事は彼女達の瞳に写る鮮やかさを写し取って鮮明に。テンポは緩く、カットは長めに、キャンプにおける時間のゆっくりさをBGMがまた素敵に演出する。ゆるキャンの醍醐味は風景と、あとご飯だと思ってます。いや本当旨そう。これ飯テロアニメと呼んでも良いのでは?全人類肉まんバター焼きが食べたくな~る…高級肉でお鍋したくな~る…
特別をあからさまな特別じゃなく、緩急をつけて描いている。それが私にとってゆるキャン△の一番好きなところです。

ゆるキャン△のストーリーについて

かるーくふわっと。

  • 主人公の一人であるリンはソロキャンパー。表情が薄く口数も少なく、騒がしいのや鬱陶しいのが苦手で、アニメの作中で行われるキャンプの半分はリンちゃんのソロキャンプ(なでしこ乱入!含む)になります。なでしこが初めて会ったときも、リンちゃんはソロキャンをしていて、そうしてなでしことはじめての他人とのキャンプを経験します。この物語は、なでしこを通して、リンが知らなかったキャンプの側面を知っていくお話です。
  • もう一人の主人公であるなでしこはキャンプ初心者。天真爛漫で天然、ゆるゆるしたムードメーカー。行き倒れの腹減りゾンビ状態をリンちゃんに介抱され、ほわーっ!とキャンプの魅力に目覚めます。転校先の高校で野外活動サークル通称野クルに入部し、野クルの二人やリンちゃんとキャンプをして、色んなキャンプのあり方や楽しみかたを知っていきます。この物語は、彼女にとってキャンプのパイオニアであるリンちゃんを通して、なでしこがキャンプを知っていくお話です。

流れるように二通り並べましたが、つまり視点がどこにあるかでメインになるストーリーが入れ替わるんですよね。常に平行で干渉しあって進みながら、少しずつその変化が見えてきます。言葉の応酬であったり、態度の軟化であったり。段々仲良くなってく二人の関係性はすごく…いいですよね…。名前呼びのシーン何回見てもみたりないんで後でもう一回見ますわ
最終話のラストシーンがこの物語の一つの成長としての形を表してて感慨深いです。二人の春物の格好も感慨深い。春物めっちゃ可愛い首元が~~首元がかわいい~~~!(?)

キャラについて
  • 個人的になでしこ、すっごい好きなキャラクターです。天然なようで大事なことは分かってる、リンちゃんと仲良くなるにあたって彼女、一言も文句とか言ってないんですよね。リンちゃんはそういう子で、だったら自分は彼女との折衷案を見つけて、二人で楽しくキャンプだ~!鍋を作るぞ~!っていうことができる子なんですよ。相手との適切な距離が無自覚に分かっているのか、相手を慮ることと踏み込むことのバランスのとり方が上手いのかそこらへんはよくわかりませんが、天才としか言いようがない。少なくとも苦手なアキちゃんと波長が合うなでしこと、リンは何度もキャンプに行って、かつだんだん受け入れていきます。あおいちゃんとも斎藤さんとも打ち解け、斎藤さんからはリンちゃんの居場所すら教えてもらっちゃう。それを可能にするのはなでしこの人徳とおおらかさ、あとスパイスのようなアホさがなせる神業でしょう。すげえよなでしこ、おまえすげえよ…。
  • リンちゃんも好きです。手前で表情薄く口数少なく、って書きましたが、内心の独り言とか適度なツッコミとか、しまさん一人劇場は結構ハイペースに繰り広げてるし、表情も要所要所の笑顔であったり不満顔であったり喜びの顔であったりと変化自体は結構如実。表情以外のアピールはむしろなでしこと同じくらいあるんじゃないかな、って感じです。白夜*3とちょっと似てるなあって個人的に思います。苦手にしていた野クルのメンバーともどんどん打ち解けていって、クリキャン*4のときはよかったなあ…ってなる。絶対なるよ。
  • リンちゃんの友人である斎藤さんもちょくちょく図書室だったり自宅だったりでリンにちょっかいかけてて、二人のチャットのやり取り面白いし可愛くていい…。この二人の出会いとか知りたいですね。ちくわと一緒にお布団から出れない斎藤さん可愛い…彼女は、野クルの二人と打ち解けていくさまが見ててとても好きでした。あの友人の友人とつながっていくぎこちなさがリアルで…青春だなあって…私が青春を語っていいものか疑問ですが


野クルの二人!いやー、好きです!好きしか言わねえ!だって言えねえもんな!この二人は特にこの作品においての日常の象徴、って感じがします。リンちゃんサイドはキャンプの夜のイメージ、野クルサイドは部活の昼のイメージがあるからですかね?

  • アキちゃん、ウルトラ好きです~~~あの賢いのにどうしてもトラブルメーカーから抜け出せないギャグ時空の美少女大好きです…。黙ってれば美人さんなのにな…段ボールで梱包されたりキャンプ先に預けられかけたり、これでもぶちょうなのにな…。食うかい?って差し出された肉に「いいっすか?」って聞き返すときの表情ダントツ好きです。ほうとうパニックも結果オーライで大好きです。
  • あおいちゃん!嘘やで~が耳にこびりついて離れないし、そばうどん騙されたよ!完璧に騙されたよ!ゆるふわっとしながら抜け目なく、アキちゃんのブレーキ役として完璧につとめを果たしてますね。根を生やしてしまう温泉湯上りの姿…とろけてて可愛かった…。軌道修正役というか暴走係というか、野クルに置いての裏の支配者…?裏リーダー…!まあサークル三人しかいないですけど。へやキャンのレイヤー回の狂気に説明をつけて


まとめる

そんな感じにゆるキャン△が好きです。まくし立ててるだけで伝わるものがあるのか疑問ですが、なんか一話はいろいろなところで見られるので、見てもらえたら幸いだしここまで読んでる人絶対見てくれてるのでは…?

これは完ぺきに蛇足ですが、モバマスことデレマス*5が好きです。よってアキちゃん(cv.飯屋)のしまりん(イントネーションがしぶりん)にしまりん(cvなおさん)が返事して、明るいキュート属の主人公(cv.ゆみりさん)が「リンちゃーん!」(凛)って呼びかけてるの見るだけでだいぶどきどきしてきますね…。ハチャメチャ嬉しいですがね

*1:ゆゆ式の根幹にもあたる名フレーズ。ゆゆ式好きです

*2:ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)は普段の生活である「日常」を表している。…と、玩具堂作『子ひつじは迷わない』の東原部長に教えてもらいました。ヌマー

*3:荒井チェリー作『未確認で進行形』に出てくる無口無表情なのっぽの青年。まあ白夜の感情を見抜けるのは許嫁の小紅ちゃんだけですが…

*4:クリスマスキャンプ。アニメにおいては11話と最終話

*5:アイドルマスターシンデレラガールズの略