おろかな睡眠不足

好きな漫画やアニメやゲームの感想だったり推薦だったりを語彙力なく語ります

ハロ君(HAPPY YELLOW)を作ったよ

ガンダム……?うんロボットのやつだよね………わかるわかる………(分かってない)

所用でビックカメラに行ったら特設売り場の↑のハロ君と出会い運命感じました。えっ色分け済みでワンコイン以下でさらになんか可愛い!可愛いだと!?お得!買っちゃう!!!(チョロいオタク)

お家で開封しながら、よく考えなくてもガンプラ的なもの作るの初めてじゃない!?って思ったんですけど多分作ったことはあるんですよね。全然思い出せないけれど、作ったことだけは覚えている。何故かラノベの主人公みたいな言い回しになった。私、不器用だけど工作大好きなんです!とても不器用なんですけど!だから作品はすぐに行方不明!それは不器用ではなくものぐさが原因ですね。ハロ君はなくさないようにしたいです。

ガンダムに対する知識はいっそ清々しいほどないので*1、お前ごときがハロを作るな~~~!って言われたらもうどうしようもないんですけど、ロボットが好きなこととハロ君が好きなことは別なので許されてほしいです。見た目無茶苦茶シンプルでかつ可愛いですよねハロ君。なんかあれかな、ナビゲーターなのかな。喋るのかどうかすらも知らないけど。ただマスコットなことは!分かる!ひええ我ながら酷過ぎる、後で調べてみます…


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↑パーツ一覧

箱を開けたので、ぺけぺけ説明書通りにもいで組み立てていきます。ニッパー不要のり不要、ということなので手で破壊折ります。壊してないですし。プラスチックのくせに生きがいいので勢い余って机の向こう側まで飛んでいきますが、回収すればいいんです回収すれば。よっこい。こういうの、不器用さとものぐさを同時に実感できる貴重な機会ですね。
説明書、すごく丁寧にかかれてて助かりました…。初心者に優しい。この前ガシャポンで当てたVSビークル*2はシールを貼る方向とかが一切かかれてなくて困ったものです。いやガシャポンと比べんじゃねえっつー話ですがね!

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↑本体完成

顔と背中が上手くはまらないので貧弱な腕力にものを言わせて無理やりはめようとしたら超やばかった。整えたらきちんとはまりました。
いや、顔だけでもむっちゃかわいいですね…。ころころさせたいですが手足を付けられるみたいなのでつけてみます。こっちはスムーズにはまりました。



台座に乗せて、開封から10分程度で完成~~~~~~!




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…えっ…めっちゃ可愛い…!

…かわ…嘘可愛い…想像の五億倍可愛い…気軽に旅先に連れて行きたくなる可愛さ…すごいキュート…かわぅいい…語彙がないから誉め言葉がすごい単調になる…この感動を伝えたいという衝動だけが強くなっていく…
ハロ蔵って名付けてうちの子にしたい…あっ既にうちの子だった…めろめろですわ、ハロ蔵どっちゃくそキュートでコロコロしてます。真ん丸なところがすごいかわいい、おめめも可愛い。おめめ内部パーツの出っ張りで黒色なんですよね、色分け済みに感謝です…初心者にあまりにも優しすぎる…そしてとてもかわいい…ハロ蔵お散歩行く?雨?そうだねやめておこっか…(危うい幻聴)すごいかわいい…

私の下手くそ写真だとそう?(笑)って思うかもしれないんですけど肉眼の破壊力これ凄いんです!!作って!是非に作ってください!!




そんなハロ蔵を作った午後でした。楽しかったしかわいかった。暇になったのでゆゆ式でも見よう。ゆゆ式ニコニコ無料ですよ!(露骨な宣伝)

追記:今時小学生もしないタイトル脱字しててめっちゃ笑えない

*1:コナンとケロロの方がよほど分かる。赤いのが三倍速いこともなぜか分かる

*2:快盗戦隊ルパンレンジャーと警察戦隊パトレンジャーの変身アイテム。VSチェンジ!

『ゆゆ式』を見てほしいだけ

ゆゆ式ニコニコ動画全話無料は終わったけどAmazonprimeは会員特典で見放題!
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ゆゆ式、はちゃめちゃ好きです。どれぐらい好きって好きなもの歴代五本の指に入るくらいには好きです*1。無限周回するせいで台詞を若干暗記し始めてるレベルですし、そしてその技能は一切役には立たない。ゆゆ式の台詞復唱してどうするんだよ…。
公式作品ですが「やまなしおちなしいみなし」を貫き通すこういうスタンス、日常系において、なかなかあるようでないんですよね。去年の年末に見つけて、何も起こらなすぎてドはまりしました。
意味がわからない?
見れば分かる……。


(必要性の失われたあらすじ:櫟井唯、野々原ゆずこ、日向縁は仲良しの高校生三人組。教室で暇を潰したり、唯ちゃんの家に集まったり、部活で調べ物をしたり、時々外にでかけたりしつつ、毎日一緒にお喋りするよ。ゆるっと)


作品について

三上小又作『ゆゆ式』はまんがタイムきららで連載されている四コママンガであり、2013年にはアニメも放送されました。分類はきらら科日常属日常目。正真正銘完膚なきまでに私にとっての『日常四コマ』であり、ノーイベント・グッドライフの精神を徹底しています。特別なことがないのがいい人生、ひたすらにそれを感じる作品。ゆゆ式においては会話と、後その中でのジェスチャーが作品の中心となっています。女子高生三人のどこか抜けたやりとりを延々と、読者である私たちは俯瞰的に眺め続けます。本当に、眺めるだけなんです。すき…。

現時点で単行本は9巻まで出てますが、作中において、名前がある登場人物はたった7人です。物語シリーズだって増えるのに
主人公格である3人組のゆずこ、縁、唯。初めの頃は彼女たちと間接的に、やがて仲良くなる3人組のあいちゃん(千穂)、おかちー(圭)、ふみお(ふみ)。最後に、6人のクラスの担任で、ゆずこ達3人が所属する部活の顧問なお母さん先生(松本先生)。
ちなみにきららファンタジアには、既におかちーを覗いて6人が来ている驚異の集合率。王手早すぎない?

しかも半分以上はゆずこ達3人の会話で進行する上、アニメにおいては殆ど三人が喋りだおしです。ゆゆゆ*2三人の独壇場。それがゆゆ式です。いや改めて考えるとすげえな……


好きなところ

ゆゆ式において、ゆずこ、縁、唯の三人は閉じられた関係性です。物理的にどうこうとか、意図するものがあるとかではなく、この3人は3人組で過不足がないというのを、会話や、やり取りを通して初話から提示してきます。先生や他の友人、生徒は+αの扱いです。そも1年時なんか全然描写されないし。これは3人が自分達以外をそこまで気にしてない、ということでもあるんじゃないかなぁと思います。

基本的に3人の会話は3人の中で完結します。なぜなら、話し手は他の二人にのみそれを伝えたいのであって、外部に広げる理由がないからです。
認識もまた、3人にのみ共有されます。なぜなら、3人が同じことを分かっていれば問題がないからです。
故に3人の会話はいつも突飛で言葉足らず、かつ面白さにもムラがあります。それは、読者に向けての表現ではないため。ギャグ作品としては配慮が足りず、日常系にしては特殊な突飛さもなく。とんちんかんで未完成にすら見えるそれが完成形。だからこそこの作品は、ゆずこと縁と唯、ゆを頭に持つ3人の『式(やり方)』━━ゆゆ式という名前、なのかなあ、とか。
そしてノーイベント・グッドライフの言葉の真意がここにあります。3人は喋っています。海に行こうと学校にいようと、帰り道だろうと唯ちゃんの家だろうと、場所は変われど、常に喋ってます。この3人の特殊さとして、『情報処理部』という部員0人だった部活動に所属してることが挙げられますが、それすらも3人にとっては会話のネタの一つでしかありません。イベントをイベントとして処理せず、『いつも通り』、通常運転でこなしていく。ゆえにノーイベント・グッドライフ。
ハマればハマるほどむしろそれがいい!って思えてきます。彼女たちにとっては、何よりそれが一番素敵なことなんですね。

故に

分かってはいるんですが納得してないことにゆゆ式の評価についてがあります。上記読んで貰えば把握できるかと思いますが、つまるところ一話完結、展開的な盛り上がりも盛り下がりもないゆゆ式って大分ニッチな作品で、人によって評価がわかれてるんですよ。恐らく『こちらを楽しませてもらいたい!』ってスタンスで見ると、理解ができずにつまらないとか思ってしまうんじゃないかと。
この作品において『楽しい、面白い、好き』は自分で見つけるのが正解なんです。3人は常に絶え間なくおしゃべりを続けてるんですから、どこかに好きだなぁ、って思える瞬間があるんですよ。多分。まあ私がおすすめしようにも全部好きなんでおすすめのしようがないんですけど。最早分からないのが可愛いんですよな……。

キャラクターについて

他、好きなところに『考えて話してる』、って所があります。いや会話に中身はないよ~って散々書いてるんですけど、『中身のない会話』を成り立たせるために、彼女たちは頭使ってるんですよね。特にゆずこさん。野々原ゆずこ、きみだよきみ。
ゆゆ式の会話って言葉遊びがすごいんです。単語の韻だったり関係性だったり、はたまた台詞の共通点だったり逆に全く意味がなかったり(?)。口にした言葉の一つ一つから要素を抜き出して、それを繋げてテンポよく進めていく。打ち合わせなんてものは勿論なく、各々が各々の役割に応じて、フィーリング、もしくは考えて適切な言葉を発言します。役割はわかりやすく、おちゃらけたゆずこがボケ、ゆるっとした縁が相槌、恥ずかしがり屋の唯がツッコミを担当します。逸脱しすぎない現実味はゆるキャンと少し似てますかも。

  • 会話スタート、フリは、基本的にゆずこが務めます。

ゆずこは一見というか大体アホの子です。いつもわけわかんないことを口走って二人を困惑させたり、突飛なことをして驚かせたり。感覚に頼って生きてるとしか思えない奔放ぶりですが、彼女の行動は一貫して『唯と縁をどれだけ面白がらせるか』に執着しています。二人を笑わせて、三人での会話をより面白いものにすること。ゆずこはいつも、そのために頑張っています。
一方、ゆずこは賢い子でもあります。かしこマン。成績はいいし、夏休みの宿題は早々に終わらせる真面目さがあります。会話を振る前に、ある程度その流れを構成してから発言している旨も漫画の中でこぼしています。じつは視力が良くないのでメガネも掛けています。でも、それはキャラじゃないのであまり口にしたがらないし、眼鏡も普段は外しています。ゆずこのことを苦手にしていたあいちゃんも、二人で話した後、唯たちとのノリでのメールを受け取ったときには、『あの時は普通だったのに…』と不可思議そうにこぼします。相手に合わせての振る舞いも分かっている。
そんなゆずこは、唯と縁に小さな疎外感を覚えています。具体的な描写は無いですが、二人は幼馴染で、ゆずこはそれに後から加わっていることは明言されています。それ故かはわかりませんが、ゆずこは会話に『いること』を求めて、嫌われてないかを心配するきらいがあります。わずかな会話の掛け違いだって、ゆずこにとっては結構なダメージがあったり。

  • ゆずこの発言に、縁が楽しそうに笑います。

縁はぽやーっとしたマイペースな子です。実はいいところのお嬢様だけど、二人にその扱いをされるのは苦手だったり。そして笑い上戸。ツボが浅い。ゆずこの一挙一動や唯のツッコミにいつも笑っていて、ゆずこはそんな笑ってくれる縁ちゃんがスキ…、なんて言ったりもします。要所要所で相槌を打ったり軌道をそらしたり、緩やかに会話の流れを動かすのも縁です。親戚のおじさんたちのせいで妙に古いネタやマニアックなことにも精通していて、しかし時折その解説を放棄するところもあります。不惑の夏だね~。
一方、縁は聡い子でもあります。二人の些細な感情のゆらぎにすぐ気づいて、フォローを入れてあげられる。ゆずこが疎外感を覚えていれば、唯からすれば唐突な愛の告白を繰り出します。唯が黄昏れていれば、それに一番に気づきます。ゆずこが何を願っているのかも分かっていますし、唯がどう思っているのかもお見通しです。ぽやぽやしてはいるんですが、二人が大好きだからこそ、この三人でいるために動いている。

  • 縁の笑い声を聞きながら、唯がツッコミます。

唯はちょっとぶっきらぼうないじられ役です。尚且二人の保護者役も務めています。親友であるアホと天然の暴走に振り回されつつ、時おり一緒になってふざけます。ツッコミとしては珍しく常に冷静な立ち位置じゃなく、ゆずこのとんちんかんに同意することも多いです。しかしツッコミに手は抜かず、うまい言い回しで的確にツッコめるよう頑張りますが時々不発なことも。反応がいいため時折ゆずこにからかわれては腕を捻り、調子に乗ったセクハラまがいの二人の発言には赤面で抗議します。かわいいね唯ちゃんかわいいねえ
一方、唯は一番受け身な存在です。自発的に会話を振るゆずこ、それをサポートする縁に対して、唯はただ享受する立場にいます。それは、この三人の関係性が唯を上にして成り立っているためでもあります。ゆずこも縁も、基本的に優先するのは唯なんですよね。そのために唯は、この中で一番関係性の不安定さに疎い人間です。けれど、自分の立ち位置だけはしっかりとわきまえています。作中、唯ちゃんお言葉わるい~、みたいなゆずこからの抗議に、お前らにだけだよと返す一幕があります。唯もまた、ゆずこと同じで三人組においての振る舞いを他と差別化しているわけですね。本当かわいい…。


そうして回されていく三人の会話は、いつも楽しくなるように動きます。ケンカもなければ文句もなく、行き過ぎないよう常にブレーキを片手に、会話という関係性の構築を丁寧に丁寧に続けます。のんきなやり取りの下では三人の言葉にならない感情がそろそろとうごめいて、それは見方を変えれば砂上の楼閣のようでもあり、どこか壊れ物のようにも思えます。まあ三人とも互いのことが好きなので、おそらくはプラスチックの耐震工事済楼閣なんですけど。そういうゆゆ式の表と裏、みたいなのがたまらなく好きです。考えすぎ?考えちゃうから仕方がないでしょ!

だから、外部存在であるところのおかちー達との絡みは非常に好きです。戸惑う唯、二人に任せる縁、警戒しつつ距離を測るゆずこ。ゆずこの威嚇、ギャグ処理されてるけど切実さを感じる……かわええ……。でも一番仲良くなるところまでアニメは至らないからそこはちょっとさみしいですが。ゆずこさんアホ賢くて本当かわいいんですよ。ナンバーワン好きピンクです。かおす先生も好きです。




そんなわけで、ただ面白いから見よう!!!等と大声で宣伝してもどーせ見て貰えねえよなあ~って諦めて寝るより、0.01%の可能性にかけて宣伝をする道を歩むことにしました*3。いいぞ保科、例え読まれずとも修羅となれ(?)ここまで読む人やっぱ既にゆゆ式読んでんじゃないかなって感じですけど。

今さらになりますがこちら感想ではなく視聴を勧奨するゆゆ式ダイマブログになります。ほぼほぼ感想ですけどね!なんとAmazonprimeに入れば特典で見れちゃいますからニコニコの配信が終わっても安心ですね(しかも今日から配信だ)!シュラァ!

高校生になりました

高校生になりました

  • 発売日: 2017/10/13
  • メディア: Prime Video

*1:オムライスと同じくらい好き(?)

*2:勇者の方ではなく、ゆずこ唯縁の名前の頭文字をとった略称。三上先生が呼んでいることがある

*3:松潤だって冤罪を勝ち取れる確率。99.9%に負けるな

『魔法少女育成計画』を鬱々と読んでいる

※この文章は、この作品の本質には触れますが、誰が死ぬとかどのお嬢が悪いとかは一切明記しないので安心ですよ!

でも推しは全員死にました。そのため今は数字の人とか生きている人を推しています。支離滅裂。

 

 

魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)

魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)

 

 

 

魔法少女育成計画、少しずつ少しずつ薄目に読み続けてJOKERSまで来ました。来てしまった、というべきなのか、もう何も分からない。私の読書にすら正義があるのかないのかとか考えてしまう。意味が分からないけれど私が観測しなければ彼女たちは生きていられたのでは…などと考えてしまうわけです。しんどいですね。

 

つらいね私。次はACESだ。

 

(あらすじにもならない:魔法少女が殺し合うよ。大体死ぬよ)

 

作品について

遠藤浅蜊作『魔法少女育成計画』から連なるまほいく*1シリーズは、多種多様な魔法少女達がのっぴきならない事情——もしくは思惑通り――により殺し合いをする、ダーク・サバイバルアクションです。イラストを担当されているマルイノ先生の絵がゆるふわほわほわとしているため、表紙買いトラップが十全に機能…機能し続けていますし、アニメ化の際には騙された人も多かったんじゃないかなぁと思います。ズルいよな。いやホントずるい。

 

この作品において、魔法少女は才能をもつ者のみがなれる、特別な存在です。魔法の国から力を授かることで、スペシャルな能力を持った、この世のものとは思えない美少女に変身することが出来ます。一人一つずつの特殊な能力と、人間を遥かに越えたパワーとフィジカルを得て、困った人を助けるのが魔法少女の使命です。ここまでニチアサ版。能力固定のプリキュア……の方が印象としては合ってるの……かな?
が、です。能力如何で振れ幅はあれど、同じ魔法少女同士ならば互いを傷つけあうことが可能であり――一定以上を超えるパワーや攻撃によるダメージを受ければ、その体は人と同じように壊れます。それはもうあっけなく、血をまき散らし臓物を飛ばし、首が転がり足はちぎれ。意識がなくなれば変身も解けます。そうすればそこには、無謀に無残に無意味にずたずたにされた少女が一人、無造作にごろりと転がるわけです。…そもそも、死体すら残らないことだってあるし。それゆえ戦闘描写は、自然、生と死をかけた、血沸き肉躍る少年漫画もかくやというものになりがちです。淡々とした語り口がそれを余計に引き立てる。熱い。そして痛い。つらい。

 

基本的に世界観とキャラクターはサブタイトルの作品ごとに独立しており、各作品ごとの生き延びた数人のキャラクターと、バックにいる『魔法の国』というろくでもない機関のみが共通して出演します。その世界観の違いも、結局根本は魔法の国によるものだったり魔法少女の仕業だったりと、タネを明かせば共通点しかなかった~なんてこともざらです。ほんとゴミで満ちている。プライドと上下関係に支配され、内部抗争や対立、不正も横行する公的機関の如き魔法の国の俗っぽさと、魔法少女という非現実のミスマッチがホント酷いです。しかしそれは魔法少女の世界観が、現実の上で成り立っているという証左でもあります。現実は決して揺るがないことを示します。それが救いになるのかは後述で。

 

『現実』 

そんなまほいくにおいて私が一番好きで苦手な部分は、いうなれば『すべての魔法少女は確かに生きていたのだ』というところ。どんなに早く死ぬ魔法少女であれ、彼女たちが何を思い何を見て何を背負い、誰と共に暮らしているのか――暮らしていたのかを、作者の遠藤先生は必ず本の中に書き記します。そこに差はあれど、少なくとも、『こういう道のりを歩んできて、だから今ここに魔法少女として立っていて、これから彼女はこうしていきたいんだ』と明確に分かるくらいには、作中のキャラとの会話を通して、戦いの中の成長を通して、独白を通して、回想を通して、彼女たち一人一人のパーソナルを紹介してくれます。いやというほど淡々と、どれだけのクズもどれだけの聖人もどれだけの凡人も、ひとしく。ひとしく描いて、そして死にます。

みんなみんな死ぬ。述べられたそこにどれほど痛烈な願いがあっても、どれだけ渇望する未来があっても、どれだけ死に恐怖を抱いていても、ばっさりと。死にます。強者が弱者に、弱者が強者に。ライバルが敵に、友達が味方に。みんなのっぴきならない事情で、もしくは享楽的に刃を向けて、そして死にます。死亡フラグなんて論議するだけ無駄です。死は平等で不条理なものです。

そう、先述した通り――だってこのファンタジーの世界観で、根幹を這うのは現実というシビアで容赦のない、あまりに冷徹な観念ですから。フラグなんて都合のいいそんなもの、現実には存在しないんですから。死ぬときは死ぬし、生きてるときは生きてる。もう本当に、そういう、それが、つらい…。現実なんて嫌い…。

 

遠藤先生はインタビュー*2でこう述べています。

「禁じ手ナシ」という感じが好きなんです。少女だから守られている……特定のだれかにというわけではなく、物語の見えない部分に「少女はひどい目にあわないだろう」という「お約束」があるようなのは好きじゃないというか。そういうものをとっぱらって、少女でもひどい目にあうし、主人公というか、人物視点であっても死ぬか生きるかわからない。そういうタブーのない感じの作品が書きたい。読者をびっくりさせたり、おどろかせたりしたいという気持ちが、作品を書く時の根底にありますね。

びっくりは好きだけど!好きだしびっくりするけど!サプライズは!嬉しいのがいいよね!!!!

 

現実は、死以外にも、魔法少女の背景に分かりやすく現れます。

魔法少女はあくまでこの現実を生きるものが変身しているので、変身できたことは無条件に幸福や願い事の成就にはつながりません。魔法少女になっても変わらない人生に嫌気がさしたり、魔法の力に頼り切ることで身を持ち崩したり、活動していくうえで現実の職と折り合いをつけなくてはならなかったり、逆に能力のせいで不幸になったり。もたらすものは千差万別です。そこには夢も希望もなく、年を重ねた魔法少女程、魔法の国に雇われていればなおのこと、魔法少女としての姿勢にはOLのような倦怠感がにじみます。

個人的に、SFと呼んでもいいのかもしれないな、と思います。現実という要素に魔法少女を溶かし込むのがとてもうまいんです。うますぎて、だから常に何が起こるかわからない。先が読めない。誰が死ぬのか、どこに行きつくのか、何が待ち受けるのか――それが気になって、だから読み進めてしまう。怖い以上に先が知りたくなる。

 

進め方も憎いです。語り部は、務める登場人物誰かの視点が短いスパンで切り替わって進んでいきます。その為、いったい作中で何が起きているのか、読者すら全容を知るためにはその人間の視点からの文を読むか、もしくは登場人物と共に解き明かす他ありません。勿論、視点固定の罠として、そのキャラクターの思い込みで読者側まで惑わされたり、死亡したために大事な所が分からないままだったり、逆に認識したことを思い返さず、重要な場面をあえて飛ばして描かれていたり━━などなど。全部が終わってから読み返すと、なるほどここがミスリードだったのか、等と魔法少女を襲った理不尽に対してキレながら改めて把握することができます。何度読んでも楽しめる。いえーい!死に際百回読んでも大丈夫なわけねーだろ!

 

などとまあ述べましたが読んでもらうのが一番ですね。

さああなたも地獄楽しい魔法少女たちの活動をのぞいてみませんかぽん?

*1:公式略称。響きはかわいいのに……

*2: http://konomanga.jp/interview/77067-2

『SAOAGGO』を読んだ

全部打とうとしたらタイトルが長すぎるのん。過去と現在の比較とか、理想と現実のギャップとか、仮想とリアルの関係性とか、一見常識人なようで頭のおかしい登場人物とか、後SAOとかキノの旅が大好きなんですよね。好きなものと好きなものを煮詰めたらそりゃ面白いですもん。無理だよ抗えないよ……無理……(巻き戻す)



先日最終回を迎えた「SAOAGGO」こと「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」を、アニメで放映されたストーリーと同じ3巻まで読んでみました。やー……好き!です!キャラもストーリーも好き!アニメは視覚を、小説は詳細をそれぞれ補完してくれるのでこれ見て読んだ方がより楽しめますね。アニメ版の最終話視聴まだなんですけど楽しく思ったことを書きます。この作品に関してはそのうち読み進めた上で改めて書き直したいけど一先ず今の時点で。
【追記】アニメ見ました日笠さんすげえよ!!!うまくアニメ尺に収まってたし戦闘描写最高でもう文句がなさすぎるイエーイ!すき!!!


(あとがきじゃないあらすじ:主人公の小比類巻香蓮は長身コンプレックスの大学生。五感を使う仮想現実ゲームVRMMOでチビのアバターを求めた末に辿り着いたのは、銃と硝煙の世界、『GGO(ガンゲイルオンライン)』でした。相棒の銃と共に世界を満喫していた香蓮=レンの元に、フレンドのピトフーイから『スクワッド・ジャム』への誘いがかけられます)


こちらライトノベルFPSバトルロワイヤル属になりますが(なるのか?)、実質女の子と女の子のお話であることは大まかなアニメの流れなんかを知ってる人には丸分かりでしょう。丸分かりでないなら女主人公で直接関わる男性が1クール通してMさん一人だけみたいな時点でお察しですよ。百合……と呼ぶには……まだ……まだ足りない……と思うけど感じますよね。波動を。変なものを感じてんなって感じてる自分に気味悪くなりますよね。まっちぽんぷ。

原作は川原礫先生の『SAO(ソードアート・オンライン)』ファントムバレッド編、つまり5巻6巻。舞台であるGGOの世界で、原作アニメの監修を勤めたガンマニア時雨沢恵一先生によるオリキャラハーメルン二次創作とかいうとんでも作品になります。えっ公式!?そう公式なの……!
しかし、あくまで別の主人公による別の物語のため、SAO原作のメンバーはほぼほぼ出てきません。主人公であるキリトに到っては名前すらでず、実質原作とは無関係と断言できる位に別物。故にSAOを読まなくても楽しめる。でも、そこにはSAOに対するリスペクトやあからさまな対比なんかがしっかり見え隠れしていて、原作読破済みだとより楽しめる仕掛けたっぷりになってます。んんっうれしい~!

対比

という訳で対比からあらすじをたどってみます。ざっくりSJ初めくらいまで。

  • 主人公の小比類巻香蓮は上京してきた大学2年生。180センチを越える高身長のせいで周囲に馴染めず、鬱屈とした日々のなかでVRMMOを始めます。目的は『違う自分になること』。逃避と言う点ではSAO主人公の和人*1と同じだけれど、目的をもって逃げる香蓮と目的なく逃げる和人、それ故にリアル優先の香蓮とゲーム優先の和人というように異なります。まず第1の対比。
  • 各ゲームごとに自動生成されて変更不可のアバターを目的の「チビ」なものにするため、いくつもの世界をコンバート(渡り歩いて)して、とうとう香蓮はチビのレン━━『LLENN(レン)』のアバターを手に入れます。現実とは似てもにつかぬ、ウサギのごとき小ささ。超絶キュート。SAOにおいてリアルの体をスキャンされていたため、強制的に変更されてしまったキリトとは真逆ですね。ここ第2の対比。本来MMOゲーム小説の醍醐味ってこういうところなんですけど、SAOのゲーム内においてこの仕様が活用されるのはヒースクリフ位なんですよね……。フェアリーダンス編はばっちしですが。
  • かくしてゲームを始めたレンは次第にこの硝煙の世界に熱中していきます。装備も、現実じゃ似合わないかわいいピンク色に塗りまくってウキウキ。そんな おまえが かわいい。ピンクの砂漠でモンスター狩りとPKを繰り返すうちに『ピンクの悪魔*2』などと悪名高く呼ばれることになります。その常に纏う黒衣で『黒の剣士』として名を馳せたキリトと似てますね。対比その3。この辺りからもうこじつけでもテンション上がってきます。いえーい!
  • ゲーム内で出来た、上京して以来初めての友人のピトフーイことピトさんとは、ピトさんなんか時折おかしいけど関係ないよね!って仲良くします*3。血みどろの女と女の約束したりしてモンスター狩りしてたら、彼女からの頼みで小隊同士のバトルロワイヤル、スクワッドジャムに参加することに。そこで紹介されるのは大男のMさん。凄腕のスナイパーの方です。まだ強い。レンは彼と二人、戦場に立つことになります。使う武器がレンのP90とキリトのフォトンソードと武器が異なることは勿論、予選開始時点でまだ勝つぞ~!としか思ってないレンと、死銃でピリついてるキリトもある意味対比ですね。対比4。
  • また、二人とも近接に特化してて、共に相方がスナイパーでありながら、リアルとそこまで変化がないキリトとシノン、共にリアルと大きく違うレンとM。対比5です。好き!心が踊る!
  • 他、ゲーム内に度々登場する「殺す」という単語に対する二人の認識も分かりやすく対比ですね。レンちゃんくらい軽く痺れる言い方が、SAOの殺人を引きずるキリトくんには出来ないから。作中リアルを持ち込むことになっても、ゲームはゲームだって言ってんのにピトさんは~!っていうレンちゃんと、ゲームであって遊びじゃない、だからデスガンは俺は止めないといけない、ってなるキリトくん。これに関しては同じSAOβテスト経験者のピトフーイとキリトの対比もできて面白いです。対比~!対比6~!

ざっと思い付くだけでもこれだけありますね。……こんな感じに、たのし~く対比の比較ができます。原作を読んでいると~~、と私が述べるのはこの辺りに起因します。もちろん設定や用語においても本編においてのあれだな?みたいなのがちょくちょくでるのでそういう面でもおススメですが。この他だって山盛りなんですけど、衝動のままに書きなぐってる私の記憶が危ういので今度余裕があったらまとめてみたいもんです。SJ2、目覚めたピトさんがフォトンソードと共に、主人公に立ちはだかるのなんてもう……この上ない……!

キャラクターについて

女主人公ゆえの女の子との絡みは時雨沢先生テイストにアレンジ効いてて、さっくりしてて大変好みです。例外的なMさんとのフワッとした関係も好きです。現実での会話で香蓮の口調ににじむガンナーとしてのレンちゃんみがいい。
すれ違うように現れたシャーリー達SJ2の女子共を知るためにも私は続きを読むべきなのだと思っていますが…どうなんだろう。

  • ピトさんとは言わずもがな、レンは「私が殺すまで死なないで!」と、目的からすれば真っ当なようで、歪みすぎてイカれた感情と共に全力で迫ってその喉元を噛みちぎりながら笑うんですから、実質これって告白ですよな。ひゃっほうたまんない!四六時中ピトさんのこと考えて強くなって、ピトさんが誰かにとられかけたらキレながら怨嗟の声をあげる……!私が殺す……!絶対殺す……!百合って難しい…。小説版の初手でオンライン相手ゆえにおちょくられて慌てたり、二人で仲良くモンスター狩ってるのも可愛いです。リアルでは唇奪われちゃうし。この二人のリアルとゲームで入れ替わる身長差が個人的に一番好きです。ナンバーワン百合ポイントでは?
  • フカ次郎!美優!紛れもない香蓮の親友!いやコヒーの頼みとあらば~でここまでしてくれるんだもんな……悩みも聞いてくれるしアシストもしてくれるし思いきりがよくて泣き言いうけどあきらめない、まるで人気投票で上位に来るチャラいイケメンみたいな……おまけにレンちゃんと並ぶ美少女アバター、もう隙がないのでは?任せた、相棒!の下り大好き。というかあの頃のレンちゃんが砕けて話す珍しいシーンは全部好き。つまるところフカとの絡みは全部好き。
  • 新体操部の面々はやっぱり、SJ1後のチビ助とデカ女!のやり取りが、正体バラシの上でこんなかっこよく決めてくれるなんてもう私のほしかったそれだったからありがとう……ありがとう……って感じです。どういうこと?そういうことなんですね。伝われ!お菓子食べてるときの女子高生の姿が、時折ロールプレイが解けて表れるのハチャメチャかわいいですよね。そんな6人が好き。早くレンと戦って欲しい……!!ままならねえ……!

銃火気は全編わからずのちんぷんかんぷんなので雰囲気で感じ取ってます。ほーんふーん、ってコナン読むときのあれですね、理解せずにオチだけ読むときのあの感覚です。弁明の余地なく申し訳ないけど、詳しくかいてくれるのである程度の理解はできます。有難い。戦闘シーンの臨場感は、小説版の緻密な描写だけだと脳が追っつかないのでうまく落とし込んだアニメすげえなあって思います。アニメのレンと香蓮の演じ分け本当凄い。EDも可愛い。もう楠木ともりさん無敵では?レン役演じてくださってありがとうございました。いっぱい売れて


そんな感じに楽しく楽しい鉄砲バトルロワイヤルSAOAGGO、録り溜めしてる最終話を見るために明日も生きます!ヒューッ楽しみ!またブログタイトル回収になっちまった…

*1:キリトの本名。桐ケ谷和人。キャラ名がレンと同じで本名からのもじり

*2:星のせんしとの関係はない

*3:後々関係しかなくなる

怪・人工甘味料

「キッ、キサマ!いつから中にーっ!?」ってなる率ナンバーワンの食材・人工甘味料、ハチャメチャ苦手です。先日セブンのミックスジュースをワクワクしながら買って*1飲んだら入ってて、後頭部をぶん殴られたかのような衝撃と裏切りを感じています。セブン……お前もか……!

そんなにんげんもいるんだなぁ。せかいはひろいなぁ。ってノリで読んでくれると嬉しいです。

ガムのキシリトールはミントと打ち消しあってくれるので大丈夫。のど飴は大分ギリギリ。しかし「○○ゼロ」とか「カロリーオフ」とかの食べ物飲み物、その後味がどうしても受け入れがたいというか……どうにも気持ちが悪いんです。入っていると上顎と喉のところに残るじんわりとしたもにょい甘さで分かります。もにょにょと。15秒足らずの短い間残るあの感覚と風味が、ひたすらにダメなんですね。飲めない訳じゃないんです。ただただ、うげぇ……これは人工甘味料……うぁ……嫌だなぁ……、ってなるんです……。テンションだだ下がりです。

成分としては
スクラロース
アセスルファムKカリウム
ステビア
とかそういう名前の連中になるんでしょうか。大体人工甘味料で纏められてる連中はこういう名前だってGoogle先生が教えてくれたので多分。流石先生!

パッケージにそういう表示がなくても時折味調整とかで混入してるので、今回のミックスジュースはそういうノリで居たんだと思います。んぐ!?ってビックリして成分見たらバリバリ名前連ねてやがった。キサマ!少し前にセブンプレミアムブランドで大好きだった『常温でもおいしいスポーツドリンク*2』もカロリーオフの罠にかかって改造され甘味料を入れられ、心に傷を負ったばかりだったってのに!二度はないって信じてたのに闇討ちは卑怯ではないですか!?

一応避けるように頑張ってても難しいものがあり、最近で記憶に新しいのだと病気の時に兄弟がくれた寒天ゼリー、売店で買ったナタデココ白ブドウジュース*3、それに無印のアクエリと勘違いして一口もらってしまったアクエリアスゼロと件のミックスジュース、辺りでしょうか。昔含めるなら自販機とかのフルーツジュースや、カフェラテやミルクティーなど、多分あげつらねればキリがないです。確認を怠る場合とそもそも確認がとれない場合とあって、結構自販機系のドリンクは入ってることが多いので困りものです。

多く商品が出回っているってことはそれだけ需要があるってことだし、きっと味も砂糖と同じだから文句がないってことなんでしょうけど、でも、声高に言いたいです人工甘味料は!絶対!甘味料とは呼ばせない!てめえはダメだ!!違うもん!!

そもそもダイエットしたいなら飲まないで水道水でも飲めば良いんですよも~~!何故カロリーを減らして不味くしてしまう!貰うジュースのカロリーオフ表示にくらくらする……だって美味しくないんだもん……喉乾いてるし飲むけど……要らぬ不味さを加えた美味しいドリンクとか私得じゃない……うう……私を中心に回れ世界……(うわごと)

*1:みっくちゅじゅーちゅって繰り返していたら飲みたくなった。赤坂サカスと並ぶ口にしたくなる単語のひとつでは?

*2:あまりにも美味しくて一時期リピートしまくってた素晴らしかったスポーツドリンク。しかし儚い幻

*3:そもそもみじん切りにされたナタデココから食感がダメだったので全部ダメという地獄。あの日は一日自分を呪った

『ゆるキャン△』を観続けている

キャンプはしたくないけどキャンプに行きたくなる矛盾を抱かされ、だから人はゆるキャン△を見るのです。ゆるキャン△は合法麻薬である。半分嘘やでー

ゆるキャン△ 1 [Blu-ray]

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今年の5月、Amazonprimeと契約しました。なぜってゆるキャンを見たかったからです。私はBSを契約しているのにBSの再放送にも気づいてなかったおろかものだったのです。なんてかわいそう……
1月からの冬クールで放送された作品を何故か5月からアホみたいに騒いで見てたので、お前はどの時空を生きてるんだ?(意訳)みたいなことを問われもしました。只今現代の5月で私のなかではゆるキャン△は5月放送開始ですがー!?何か、何か問題でもー!?(問題しかない)

(なりかけのあらすじ:ベンチで眠りすぎて日が暮れ、遭難しかけた各務原なでしこはソロキャンを試みる志摩リンに泣きながらすがり付き助けられました。分けてもらったカレーめんは美味しく、昼間見えなかった夜の富士山はとてもきれいでした。キャンプに興味が出たなでしこは野外キャンプサークルに参加したりリンちゃんとまたキャンプしたり皆でキャンプしたり結局ずっとキャンプします。勿論ゆるっと、タイトル通り)

ゆるキャン△について

ゆるキャン△は、所謂きらら科日常属の作品になります。いわゆらねえけどこれテストに出ますね。先日からきらファンにも参戦しているので間違いありません。夢喰いメリーがっこうぐらし!とかはきらら科でも属性が異なるのでとばしますよ
私が好きなものを語る上で多分欠かせないのが『ノーイベント・グッドライフ』*1という、特別なことのない良い人生、というフレーズです。特別じゃない特別(それは当たり前のようでいつか失われる、だからいいよね、みたいな)が私はとても好きで、好む作品の傾向にも結構現れてます。が、この傾向、そのままゆるキャンには当てはまりません。だって日常の高校生活をケとするなら、キャンプはバリバリのハレに決まってるからです。*2普通の女子高校生は毎週キャンプにいかない。じゃあ日常属じゃなくね?
でも私がゆるキャンのことを日常系のくくりに入れたいのは、キャンプという彼女達の非日常が日常の延長線、ほんの少しの特別、みたいに描かれているのが好きだからなんだと思います。作中において、なでしこにとってもリンにとってもキャンプはちょっと大きく遊園地なんかと同じような括り、って印象を持つんですよね。それは確かに特別ではあるけれど、決して外れたことじゃない。出てくるキャラたちにとっては、キャンプはハードなキャンプに非ず、ハードルの少し高めな泊まりのお出掛け、って感じ。そしてそれらを淡々と、柔らかく描いていく作品の雰囲気が非常にあっている。ストーリーはふわっと、風景や食事は彼女達の瞳に写る鮮やかさを写し取って鮮明に。テンポは緩く、カットは長めに、キャンプにおける時間のゆっくりさをBGMがまた素敵に演出する。ゆるキャンの醍醐味は風景と、あとご飯だと思ってます。いや本当旨そう。これ飯テロアニメと呼んでも良いのでは?全人類肉まんバター焼きが食べたくな~る…高級肉でお鍋したくな~る…
特別をあからさまな特別じゃなく、緩急をつけて描いている。それが私にとってゆるキャン△の一番好きなところです。

ゆるキャン△のストーリーについて

かるーくふわっと。

  • 主人公の一人であるリンはソロキャンパー。表情が薄く口数も少なく、騒がしいのや鬱陶しいのが苦手で、アニメの作中で行われるキャンプの半分はリンちゃんのソロキャンプ(なでしこ乱入!含む)になります。なでしこが初めて会ったときも、リンちゃんはソロキャンをしていて、そうしてなでしことはじめての他人とのキャンプを経験します。この物語は、なでしこを通して、リンが知らなかったキャンプの側面を知っていくお話です。
  • もう一人の主人公であるなでしこはキャンプ初心者。天真爛漫で天然、ゆるゆるしたムードメーカー。行き倒れの腹減りゾンビ状態をリンちゃんに介抱され、ほわーっ!とキャンプの魅力に目覚めます。転校先の高校で野外活動サークル通称野クルに入部し、野クルの二人やリンちゃんとキャンプをして、色んなキャンプのあり方や楽しみかたを知っていきます。この物語は、彼女にとってキャンプのパイオニアであるリンちゃんを通して、なでしこがキャンプを知っていくお話です。

流れるように二通り並べましたが、つまり視点がどこにあるかでメインになるストーリーが入れ替わるんですよね。常に平行で干渉しあって進みながら、少しずつその変化が見えてきます。言葉の応酬であったり、態度の軟化であったり。段々仲良くなってく二人の関係性はすごく…いいですよね…。名前呼びのシーン何回見てもみたりないんで後でもう一回見ますわ
最終話のラストシーンがこの物語の一つの成長としての形を表してて感慨深いです。二人の春物の格好も感慨深い。春物めっちゃ可愛い首元が~~首元がかわいい~~~!(?)

キャラについて
  • 個人的になでしこ、すっごい好きなキャラクターです。天然なようで大事なことは分かってる、リンちゃんと仲良くなるにあたって彼女、一言も文句とか言ってないんですよね。リンちゃんはそういう子で、だったら自分は彼女との折衷案を見つけて、二人で楽しくキャンプだ~!鍋を作るぞ~!っていうことができる子なんですよ。相手との適切な距離が無自覚に分かっているのか、相手を慮ることと踏み込むことのバランスのとり方が上手いのかそこらへんはよくわかりませんが、天才としか言いようがない。少なくとも苦手なアキちゃんと波長が合うなでしこと、リンは何度もキャンプに行って、かつだんだん受け入れていきます。あおいちゃんとも斎藤さんとも打ち解け、斎藤さんからはリンちゃんの居場所すら教えてもらっちゃう。それを可能にするのはなでしこの人徳とおおらかさ、あとスパイスのようなアホさがなせる神業でしょう。すげえよなでしこ、おまえすげえよ…。
  • リンちゃんも好きです。手前で表情薄く口数少なく、って書きましたが、内心の独り言とか適度なツッコミとか、しまさん一人劇場は結構ハイペースに繰り広げてるし、表情も要所要所の笑顔であったり不満顔であったり喜びの顔であったりと変化自体は結構如実。表情以外のアピールはむしろなでしこと同じくらいあるんじゃないかな、って感じです。白夜*3とちょっと似てるなあって個人的に思います。苦手にしていた野クルのメンバーともどんどん打ち解けていって、クリキャン*4のときはよかったなあ…ってなる。絶対なるよ。
  • リンちゃんの友人である斎藤さんもちょくちょく図書室だったり自宅だったりでリンにちょっかいかけてて、二人のチャットのやり取り面白いし可愛くていい…。この二人の出会いとか知りたいですね。ちくわと一緒にお布団から出れない斎藤さん可愛い…彼女は、野クルの二人と打ち解けていくさまが見ててとても好きでした。あの友人の友人とつながっていくぎこちなさがリアルで…青春だなあって…私が青春を語っていいものか疑問ですが


野クルの二人!いやー、好きです!好きしか言わねえ!だって言えねえもんな!この二人は特にこの作品においての日常の象徴、って感じがします。リンちゃんサイドはキャンプの夜のイメージ、野クルサイドは部活の昼のイメージがあるからですかね?

  • アキちゃん、ウルトラ好きです~~~あの賢いのにどうしてもトラブルメーカーから抜け出せないギャグ時空の美少女大好きです…。黙ってれば美人さんなのにな…段ボールで梱包されたりキャンプ先に預けられかけたり、これでもぶちょうなのにな…。食うかい?って差し出された肉に「いいっすか?」って聞き返すときの表情ダントツ好きです。ほうとうパニックも結果オーライで大好きです。
  • あおいちゃん!嘘やで~が耳にこびりついて離れないし、そばうどん騙されたよ!完璧に騙されたよ!ゆるふわっとしながら抜け目なく、アキちゃんのブレーキ役として完璧につとめを果たしてますね。根を生やしてしまう温泉湯上りの姿…とろけてて可愛かった…。軌道修正役というか暴走係というか、野クルに置いての裏の支配者…?裏リーダー…!まあサークル三人しかいないですけど。へやキャンのレイヤー回の狂気に説明をつけて


まとめる

そんな感じにゆるキャン△が好きです。まくし立ててるだけで伝わるものがあるのか疑問ですが、なんか一話はいろいろなところで見られるので、見てもらえたら幸いだしここまで読んでる人絶対見てくれてるのでは…?

これは完ぺきに蛇足ですが、モバマスことデレマス*5が好きです。よってアキちゃん(cv.飯屋)のしまりん(イントネーションがしぶりん)にしまりん(cvなおさん)が返事して、明るいキュート属の主人公(cv.ゆみりさん)が「リンちゃーん!」(凛)って呼びかけてるの見るだけでだいぶどきどきしてきますね…。ハチャメチャ嬉しいですがね

*1:ゆゆ式の根幹にもあたる名フレーズ。ゆゆ式好きです

*2:ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)は普段の生活である「日常」を表している。…と、玩具堂作『子ひつじは迷わない』の東原部長に教えてもらいました。ヌマー

*3:荒井チェリー作『未確認で進行形』に出てくる無口無表情なのっぽの青年。まあ白夜の感情を見抜けるのは許嫁の小紅ちゃんだけですが…

*4:クリスマスキャンプ。アニメにおいては11話と最終話

*5:アイドルマスターシンデレラガールズの略

CDを取り込む

暇です。暇の極み。ツイッターで他人にダル絡みするのもこの記事を投稿した旨を発信するのもためらうレベルの暇です。というのもタイトルの通りですね。CDを取り込んでいます。
私のPC(さーふぇすくん)のスペックがポンコツなので、マクドナルドのフリーWi-Fiを使いながら水で薄まりまくってるコーヒーをすすりつつ待つしかないのです。まあ別にそんなことはないのでお勉強のひとつでもすれば良いって思うんですけど嫌なんですよね~~やだやだ~~!!!勉強したら脳みそ沸騰して死ぬ~~!

ダウンロードが主流の世の中ですが、如何せん金欠なものでTSUTAYAが手放せません。シングルCD1枚108円(税込)、まあなんてお安いの奥さま!ダウンロードは一曲200円でしょう!?今すぐもよりのTSUTAYAへゴーですわ!(あからさまなTSUTAYAステマ)

BOOKOFFが好きということはどっかでかいたような書いてないようななんですが(既に記憶が危うい)、私は中古に対してそこまで抵抗がない人間です。よっぽどズタボロでなければwelcome!何気に周囲にこういう人間って少なかったりするので、SR位の価値はあるのでしょうか?(notモバマス)

制作者に還元、ということを考えればまあ買えよって話なんですけど、しがない学生の身だとどこからともなく金はわいてこないんですよね。いやあ世知辛い。友人のTちゃんは湯水のごとくわいてきてる金をすべて斎藤相馬につぎ込んでるみたいなんですけどあれ石油でも掘り当ててんのかな?

正規ルートという所で勘弁してもらいたい所存~~などと思いながらCDを取り込みます。自宅に戻ることすら億劫になってしまってウーン生きづらい!そして目の前に蝿と蚊が!どうなってンだこの店の衛生状況!!さっきP5見たばっかりでお前に対する印象最悪だぞ!?

蝿が去ったので若干落ち着きを取り戻しました。精神安定のために借りたCDの背表紙をぼうっと眺めてるとこう不思議な気持ちになりますね。上から順に、こみがOPとシャニマスシングルとデレステシングルとゆるキャンOPと大橋彩香楠木ともり!わ~~みんな女~~!!保科さん女の子大好き~~!!どうしようもねえ~~!最近家族にも若干割れ始めてて弁明のしようがないし、今日もどうせ忘れてくれるだろうことを祈りながら映画のタイトル素直に自白したばっかりだってのに!どうしよう!
とか書いてたら取り込み終わりました。よーし帰ろう。TSUTAYAの店員もまさか1時間足らずで返されるとは思うまい……いや思うか?思われたところで何があるって話なんですけど。まあその前にほぼ水のコーヒーを飲み干さないといけないので頑張ります。うっへまっずい!


追記:帰って読み返して修正しつつ折角なので借りたCDのリンクとかつけてみます。機能を試したいだけともいいます。
どれも私印のおすすめですので是非是非聞いてみてください!宣伝したいのでやっぱり呟こう。ブログ、飽きるまでは飽きないつもりなので…(終末旅行)

SHINY DAYS(ゆるキャン△盤)

SHINY DAYS(ゆるキャン△盤)

To see the future

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Memories/涙はみせない

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